「小技の名手」として名を馳せる海老原清治プロ。20代のころ、所属していた我孫子GCのグリーンは小さく硬いので、アイアンで乗せるのがとても困難でした。そのため海老原プロは、あえてバンカーに入れることもあり、自然にバンカーの技術が磨かれたといいます。
小さいグリーンに止めるには、しっかりスピンをかけることが必要になります。海老原プロの師匠である佐藤精一さんからは、「できるだけクリーンに打て」と教えられたそうです。
そこで今回は、海老原プロに「小さいグリーンでも止める打ち方」をレッスンしてもらいましたので、ご紹介します。
止めるときは体じゃなく、手で打つんですよ!(海老原プロ)
ポイント① バックスウィングは極端に外に上げる
スピンをかけるために、まず大切なのは、できるだけアウトサイドにクラブを上げて、カット軌道で打つことです。体の回転では上げられないくらい外に上げて、手で「ドンッ」と打ちましょう。極端に外に上げることは、体を使ってクラブを上げさせないという役割もあります。
ポイント② 左ひじを引き、フィニッシュはほぼとらない
フィニッシュは左ひじを引きながら腰の辺りに収めましょう。これ以上振ると飛びすぎてしまう恐れがあります。小さなグリーンに止めるためには、大きく振らずにインパクトで止めるくらいの気持ちでスウィングしましょう。
ポイント③ できるだけ力を抜く
力を入れて振ることは、決してスウィングによい影響を与えません。下半身はどっしりさせますが、上半身はできるだけ力を抜いて、リラックスさせましょう。しかしここで注意したいのが、リラックスはするものの、ゆるんではいけないということです。短い距離だからといって、ゆるんでしまってはボールは出ません。インパクトがしっかりしているからこそ、スピンはかかるのです。
海老原プロの距離を出さないバンカーショット
バンカーショットは、ドライバーショットやアイアンショットなど“普通のショット”とは別物です!積極的に手を使ってスウィングしましょう!
※月刊ゴルフダイジェスト2013年8月号より