時代の進化とともに、コースも進化してきました。それに伴って、それまで少なかったピンまで距離のあるバンカーが増えてきたのです。海老原プロはそれまでのバンカーショットの打ち方をベースに、プラスαの技術が必要になったといいます。
前回、海老原プロがレッスンしてくれた「距離を出さないバンカーショット」は↓↓↓
海老原プロ曰く、「昔のバンカーショットは、グリーンまでの距離が短くて『いかに止められるか』が大事だった。だから手打ちが有効だったんです。でも今のバンカーはそれだけでは対応できない。『距離を出す』ということも重要になってきた」とのこと。
そこで今回は、海老原プロに「バンカーショットで“距離を出す”ためのポイント」をレッスンしてもらいましょう。
バンカーショットの進化したポイント
進化したポイント① 手ではなく体でボールをとらえるようになった
距離を出すためには、手打ちでは力不足です。体全体を使ってボールをとらえないと飛ばすことはできません。上半身、特に肩の回転を意識しましょう。右肩を下げることなく、地面と平行を保ったままでスウィングすると、パワーが生まれてボールを飛ばせます。
進化したポイント② グリップは強くしっかり握る
腕にある程度力が入っていないと、クラブが砂に負けてしまいボールを飛ばすことはできません。砂に負けないためにもグリップは強く握りましょう。目安としては、片手でボールを打ってもクラブが暴れない程度。
進化したポイント③ クラブも変わったから58度はあまり開かない
昔はSW(サンドウェッジ)というと56度が主流だったために開いてもボールを飛ばすことはできました。しかし、今の主流は58度となり、それを開きすぎると、“前”ではなく“上”にボールが飛んでしまいます。そのため、フェースはあまり開かずスウィングしましょう。
昔も今も変わらないのは、「右肩を下げない」こと
多くのアマチュアはバンカーに入るとどうしても「出したい」という思いが強くなり右肩を下げてボールを上げにいってしまいます。これではボールのかなり手前からクラブが入ってしまい、ダフり、ボールは飛びません。いつでもクラブは上から入れることを心がけましょう。
2回にわたってご紹介した海老原プロのバンカーショットレッスン。同じバンカーでも距離があるとき、ないときで「打ち方」を変えて、どんな状況のバンカーからでも、ピンに寄せられるように腕を磨きましょう!
※月刊ゴルフダイジェスト2013年8月号より