バンカーから出すだけならなんとかなってもピンがバンカーから近い位置にあるとゆるんで上手く脱出できなかったり、力んでホームランしてしまう。いちばん簡単に寄せる方法ってなんだろう?

解説してくれるプロ

画像: 川村亨プロ 1979年生まれ。東北福祉大ゴルフ部出身。2012年にプロテストをトップ合格した逸材

川村亨プロ
1979年生まれ。東北福祉大ゴルフ部出身。2012年にプロテストをトップ合格した逸材

「球を上げなくていいなら、上からドンと打ち込むのが簡単です」

川村プロはこう話すが、これだと転がりすぎて近いピンには寄らない気がしてしまう。

「フォローを取らずに、スウィングをインパクトでおしまいにすれば、距離は出ません。それにピンが近いといっても、バンカーとグリーンの間には多少のラフはあるし、カラーからピンまでも最低でも2~3メートルはあるものです。

ピタッと止まる球ではありませんが、カラーより手前に落として少し転がして寄せるイメージなら、大ケガがありません。ピンが近いからといって、止まる球を打つ必要はないんです。ただし、これだと上がらないので、アゴが低い場合限定ですよ」

エッジに落として少し転がす
アゴが低ければ上からドンがカンタンです

ポイント1
フォローをとらずにヘッドをドンと落とす

画像: ポイント1 フォローをとらずにヘッドをドンと落とす

フォローを抑え、スウィングをインパクトで終わらせることでキャリーの距離を抑える。手元を左太もも前で止めるイメージだ

ポイント2
左足を砂に深く埋めて構える

画像: 左が低い構えをつくります

左が低い構えをつくります

鋭角に打ち込むために、左足を砂に埋めておく。ボールは左寄りで、腰を左に押し込むようにして7対3の左足体重で構える。フェースはスクェアでOK

ポイント3
手首のコックを使ってテークバック

画像: ポイント3 手首のコックを使ってテークバック

テークバックは手首のコックを積極的に使って上げる。アウトサイドに上げすぎるとカット軌道がキツくなるので、最初の10センチは真っすぐヘッドを引こう

ポイント4
コックをほどいてインパクトする

テークバックで作ったコックを、ダウンスウィングで完全にリリースさせる。インパクトでは手元をアドレス時の位置に戻し、強いハンドファーストはNG

ポイント5
カットに振り過ぎないように注意

鋭角に打ち込みすぎるとヘッドが砂にフォ角入りすぎ、ミスの原因になる。イン・トゥ・イン軌道を意識し、あまりカット軌道に振りすぎないように注意しよう

なるほど、フォローをとらないでヘッドをドンと落とすと、キャリーの距離を抑えることができるんですね!川村プロのコツを教えてもらいました。ぜひ試してくださいね!

2015年月刊ゴルフダイジェスト12月号掲載

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