バンカーから出すだけならなんとかなってもピンがバンカーから近い位置にあるとゆるんで上手く脱出できなかったり、力んでホームランしてしまう。いちばん簡単に寄せる方法ってなんだろう?
解説してくれるプロ
「球を上げなくていいなら、上からドンと打ち込むのが簡単です」
川村プロはこう話すが、これだと転がりすぎて近いピンには寄らない気がしてしまう。
「フォローを取らずに、スウィングをインパクトでおしまいにすれば、距離は出ません。それにピンが近いといっても、バンカーとグリーンの間には多少のラフはあるし、カラーからピンまでも最低でも2~3メートルはあるものです。
ピタッと止まる球ではありませんが、カラーより手前に落として少し転がして寄せるイメージなら、大ケガがありません。ピンが近いからといって、止まる球を打つ必要はないんです。ただし、これだと上がらないので、アゴが低い場合限定ですよ」
エッジに落として少し転がす
アゴが低ければ上からドンがカンタンです
ポイント1
フォローをとらずにヘッドをドンと落とす
フォローを抑え、スウィングをインパクトで終わらせることでキャリーの距離を抑える。手元を左太もも前で止めるイメージだ
ポイント2
左足を砂に深く埋めて構える
鋭角に打ち込むために、左足を砂に埋めておく。ボールは左寄りで、腰を左に押し込むようにして7対3の左足体重で構える。フェースはスクェアでOK
ポイント3
手首のコックを使ってテークバック
テークバックは手首のコックを積極的に使って上げる。アウトサイドに上げすぎるとカット軌道がキツくなるので、最初の10センチは真っすぐヘッドを引こう
ポイント4
コックをほどいてインパクトする
テークバックで作ったコックを、ダウンスウィングで完全にリリースさせる。インパクトでは手元をアドレス時の位置に戻し、強いハンドファーストはNG
ポイント5
カットに振り過ぎないように注意
鋭角に打ち込みすぎるとヘッドが砂にフォ角入りすぎ、ミスの原因になる。イン・トゥ・イン軌道を意識し、あまりカット軌道に振りすぎないように注意しよう
なるほど、フォローをとらないでヘッドをドンと落とすと、キャリーの距離を抑えることができるんですね!川村プロのコツを教えてもらいました。ぜひ試してくださいね!
2015年月刊ゴルフダイジェスト12月号掲載