前回田中秀道プロに、残り100ヤード前後の距離で「ラフの抵抗を最小限に抑える打ち方」をレッスンしてもらいました。
今回は、もう少し距離のある残り120~170ヤードからのアイアンショットで、「ラフに負けない打ち方」をレッスンしてもらいましょう。
ラフの抵抗に負けないためには「フェースの開閉」が必要
ポイント① 左右に体重を移動して体を回転させる
これはアイアンショットの基本でもありますが、体の回転は距離を出すためには欠かせません。上半身、下半身ともに左右にしっかり回転させ、体重移動を意識しましょう。体重をしっかりボールに伝えることにより、ラフに負けないパワーが生まれます。
ポイント② インパクトにかけてフェースを閉じていく
ボールを真っすぐに飛ばそうと思うと、ヘッドも真っすぐに動かしたくなりますが、ラフだと挟まる芝の量が増えてしまい、芝の抵抗が益々強くなってしまいます。ラフからのショットはフェアウェイよりも、フェースローテーションを使いましょう。開いたフェースを閉じる動きがラフに負けないパワーを生むのです。またフェースを少し開いておくことで抜けもよくなります。
ポイント③ グリップは短くしっかり握る
ラフの抵抗に負けないようにスウィングするためには、いつもよりしっかり振ることが大事です。グリップをかなり短く持つことで、しっかりとボールを叩くことができます。
ポイント④ 芝の前後を刈りとるように打つ
ラフでは、ボールに直接コンタクトすることができません。そのため、ボール前後の芝を刈りとるように打ちましょう。ただし、鋭角にクラブを下すと、ヘッドが刺さってしまうので注意が必要です。芝ごと飛ばしていくためにも、レベルな軌道で振ることが大切です。
ラフの抵抗に負けないためには、「体の回転」に加えて、「フェースの開閉」の力が必要ということ。この2つのパワーでしっかりボールを飛ばしましょう!
※月刊ゴルフダイジェスト2013年8月号より