アプローチで寄せるには、ウェッジでスピンをかけるショットが必要な場面も多い。鋭いスピンをかける方法をアプローチの名人・渡辺司プロに教えてもらった。
オープンフェースで左へ振り抜く
「まず、ターゲット方向よりも右を向いて構えます(クローズスタンス)。そしてオープンフェースにしたクラブを左へ振り抜く。そうすることで、ヘッドが上から入った“カット軌道”になってボールにスピンがかかります」(渡辺司プロ、以下同)

クローズスタンスに構えフェースを開いて左に振り抜く
左へ振り抜くために球は左足かかと線上にセット
「フェースを開いて、右向きのスタンスで球を目標方向へ飛ばすためには、球を左足寄りに置いて、左に振るしかありません。カットに振ってスピンをかける状況を、あらかじめ作ってしまうのです。クラブをアウトからインへと左へ振ることで、おのずとダウンブローになります」

左へ振るには、球は左足かかと線上にセットしよう
卓球のラケットでスピンをかけるイメージを持つ
「左へ振った場合、ヘッドが体の正面から左に外れます。ヘッドをどう動かすかを意識すると、不自然なストロークになってしまうこともあるので、ちょうど卓球のラケットで多くのスピンをかける打ち方をイメージするといいでしょう」。

卓球のラケットでスピンをかけるイメージで振る
名人・渡辺司プロ仕込みのアプローチを身につければ、冬の難しいアプローチでも寄せワン狙いでいけそうだ!

渡辺司プロ
青木功プロに師事してアプローチの腕を磨き、レギュラーツアーでは20年連続でシードを守り続けた
※月刊ゴルフダイジェスト2013年4月号より