トッププレーヤーたちの新人時代を振り返ってみ企画【あの人の、新人時代】。今回は、1980年代にデビューし、「三羽がらす」と呼ばれた倉本昌弘プロ、湯原信光プロ、羽川豊プロの新人時代を振り返ってみよう!
華々しいデビューを果たした「三羽ガラス」
1980年代、日本のゴルフ界を代表する選手といえば「三羽ガラス」と呼ばれた湯原信光、羽川豊、倉本昌弘の3人。湯原と羽川は1980年にデビューして、その翌年にはそれぞれ2勝を挙げている。
しかも羽川の2勝は、日本オープンと日本シリーズで、両方ともメジャータイトル。日本シリーズは、青木功をプレーオフで下しての優勝だった。翌72年には、マスターズに出場し、15位に入る活躍。“世界的レフティ”とも評価された。
デビュー戦でいきなり優勝を果たした倉本昌弘
先の2人がデビューした翌年81年にプロに転向したのが倉本だ。彼のデビューイヤーは「3羽ガラス」の中で、最もセンセーショナルなものだ。湯原と羽川がデビュー翌年からの活躍だったのに対して、倉本はデビュー戦の和歌山オープンでいきなり優勝。
この年、倉本は年間6勝を挙げる活躍ぶりで、賞金ランキングも2位になった。翌82年には、全英オープンで日本人過去最高の4位タイになる偉業を達成。この記録は現在も破られていないというのだからその凄さが分かるはず。