アダム・スコット、松山英樹、石川遼が同組でプレーすることでも話題沸騰の2016年の日本オープン。その会場に、みんなのゴルフダイジェスト所属プロ・中村修が突撃取材し、アダム、松山、石川の注目選手をプロ目線でレポートします。まずはアダム・スコットから!

「練習場、パッティンググリーン、ティグラウンドと終始リラックスした雰囲気を漂わせていたアダムですが、注目はパッティンググリーン。通常のパットとショートパットで、“握り方”を変えていたんです」(中村修、以下同)

こちらが通常時。いわゆるひとつの「クローグリップ」

画像: 2016年に長尺パターから短尺パターに持ち替えて、初めてのPGAツアーでの勝利を遂げたアダム。そのときはヘッドのヒール(手元)側にシャフトが刺さったものを使っていたが、そこから変更があったようだ。

2016年に長尺パターから短尺パターに持ち替えて、初めてのPGAツアーでの勝利を遂げたアダム。そのときはヘッドのヒール(手元)側にシャフトが刺さったものを使っていたが、そこから変更があったようだ。

「通常時は、写真上のように右手の人差し指と中指で野球のフォークボールのようにグリップを挟んで握る、クローグリップを採用しています。使用パターはスコッティキャメロンのセンターシャフトですね」

ショートパットでは「順手」に変わる

画像: グリップがビミョ〜に変化しているのが、おわかりいただけるだろうか?

グリップがビミョ〜に変化しているのが、おわかりいただけるだろうか?

「ショートパットになると、指で挟むように握る点では同じですが、より通常の順手のグリップに近い握り方になります。このように握ると、たとえ右手首が甲側や手の平側に折れたとしても、フェースの向きが変わることはありません。ショートパットではなんとしてもフェース向きを変えたくない、そういう意識が見て取れます」

「アダムは、“パターさえもっと入っていれば……”という選手。日本オープンの本番で、どのようなパッティングを披露するか、また、どのように“握る”のか。ショットの調子は良さそうだっただけに、より注目したいと思います」

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