プロ転向した畑岡奈紗にツアー1勝の勝みなみ。彼女たちに限らず、今や有名ジュニア選手の名前を普通のゴルファーが知っている時代。そんな強い選手も、逆に上手くない子も、一緒に試合をしているのがゴルフダイジェストジュニアカップ。と、そこに爽やかな風をもたらしたアイドルが! 

SKE48のメンバーが「選手」として参戦した

アイドルグループSKE48の後藤楽々(らら)さんが、出場したのだ。遊びではない。一選手として挑戦。16歳の現時点でゴルフ歴8年。まず彼女に“ジュニアゴルフ応援団長”になってもらった。聞けばベストスコアは85。試合にも出てもらいましょうか、となった。

画像: 競技ゴルフに挑戦したSKE48の後藤楽々

競技ゴルフに挑戦したSKE48の後藤楽々

「ホントですか? 試合に出場させていただけるんですか? でも本気でゴルフしている方たちの競技ですよね……大丈夫かな……いえ、精一杯やります」

ハッキリ言って、ムチャ振りである。けれども“チャレンジ”はアイドルのひとつの側面でもあるし、出場者たちの高揚感も楽しみだった。そんなわけで、楽々さんはプレッシャーを背負って数カ月を過ごすこととなった。

8月24日、晴れのち雷雨。彼女は東名カントリークラブに登場した。ステージ上とはまた違うド緊張の表情で。他の選手たちは遠巻きに見ていた。「可愛い!」「細ッ」「一緒に回りたかった」という声が聞かれたが、「アイドルの子はどんなゴルフをするの?」といった視線が注がれた。

楽々さんは、やりきった。気持ちよく振り切るスウィングにはスピードがあった。練習不足でヒールに当たるがなんとかマネジメント。時折ウッドでピンを刺すショット。バーディチャンスも作ったし、パットのタッチの良さも光った。

けれども6322ヤードは彼女には長かった。ふだんはレディスティでゴルフをしている。グリーンが遠い。SKE48の活動で多忙な今、年間ラウンド数はほんの数回。試合前日には愛知県・知多半島で行われた大きなライブイベントに出演し、夜中に会場入りしていた。そんな彼女が16番ホールで雷雨にまで打たれ、18ホールをフィニッシュしたのだ。トータル93ストロークは立派だといえる。

画像: アテストを終えスコアボードの前でパチリ

アテストを終えスコアボードの前でパチリ

ジュニアたちは楽々さんを認めた。同組の選手は「アイドルの活動をしていて、なんでそんなに上手いの?」と新しい仲間を歓迎し、他の子も「93って凄くない?」「練習場で見たけどいいスウィングしていた」。

同カテゴリー優勝者(3日間12アンダー)の河野杏奈選手までもが「最後まで思い切りよく振れていますよねー。私、中途半端なスウィングになることがあるんです。見習います! 少ししか練習できなかった話を聞いて、ちゃんとゴルフしている私たちガンバロー! って気持ちになりました」と楽しげに語った。アンダーパーだって出す彼らだが、初試合での「93」に込められた頑張りを、ちゃんとわかっているのだ。

画像: ラウンド中の同伴競技者とのひとコマ

ラウンド中の同伴競技者とのひとコマ

「楽しかったー!」と晴れやかに笑って、楽々さんは名古屋に帰っていった。本選3日競技への通過ラインは80(この日は選考会)。しかし、大会が終わるまであちこちで話題になっていた。

画像: 出場したジュニア達と元気に集合写真

出場したジュニア達と元気に集合写真

画像: SKE48の後藤楽々がゴルフダイジェストジャパンジュニアカップ2016に出場! youtu.be

SKE48の後藤楽々がゴルフダイジェストジャパンジュニアカップ2016に出場!

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ごとう・らら(SKE48)
ゴルフ歴8年。16歳、高校1年生。競技は初体験だった(15歳~17歳の部に出場)。
名古屋を拠点とするSKE48ではセンターで歌うこともある中心メンバー。さらにAKB48の楽曲でも選抜入り経験を持つ48グループの星。SKE48の新曲「金の愛、銀の愛」好評発売中(avex traxより)。

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