上級者のバッグを覗いてみると、ピッチングのほかに単品ウェッジを3本入れた「ウェッジ4本体制」のセッティングにしているケースが多くある。これってなんで?ピッチング、とゴーニー(52)、ゴッパチ(58)じゃダメなの?
「ウェッジ3本体制」は“ジャンボ”がつくり、タイガーが新たな概念を加えた
いまでは当たり前となっているウェッジ3本体制だが、誕生したのは1980年代のこと。それ以前、ピッチングの下はサンドウェッジが一本の、ウェッジ2本体制が一般的だった。歴史的に見ても、ウェッジは増加傾向にあると言っていいかもしれない。
自分が使っているピッチングのロフト、把握してる?
通常、クラブの番手間のロフト差は4度前後。にも関わらず、飛び系アイアンの下に52度のウェッジを組み合わせた場合、ロフト差は8度にもなってしまう。これだけと、スコアメークの肝心要の100ヤード前後が飛距離の“空白地帯”になてしまうのだ。
ウェッジ難民の救世主、その名は「ヨンパチウェッジ」
多くのアマチュアゴルファーは、ドライバーの下に15度の3番ウッドを入れ、次に18〜19度の5番ウッドを入れている。ところで平均飛距離300ヤードをラクに超えるダスティン・ジョンソンの3番ウッドのロフトは17度。つまり、15度のスプーンはアマチュアには“過ぎたるもの”である場合が多いのだ。ドライバーの下は5W。そして、3Wを抜いた分、ウェッジを一本足す。たったこれだけの変更で、スコアメークは随分ラクになるはずだ。
(ボギー2014年11月号より抜粋。漫画:田中康一)