PGAツアーの日本公式サイトで、先日スコットランドで行われた「世界ヒッコリーオープン」の大会模様が紹介されている。なんとその優勝者は、かつて「全英オープン」や「マスターズ」を制した名選手・サンディ・ライルだった。
そもそもヒッコリーゴルフって何?
「ヒッコリー」とは、スチールシャフトが開発されるまでに、シャフトとして使われていた素材だ。軽くて強く、衝撃にも強いため、大変重宝された。この木製シャフトを用いて行うヒッコリーゴルフを愛する人々の多くは、バッグにクラブを6~7本しか入れていない。
今、このヒッコリーシャフトを用いてプレーする“ヴィンテージゴルフ”は、欧州を中心にとても盛り上がっている。クラブもさることながら、注目すべきは、そのエレガントなファッションだ。ジャケットにニッカポッカという装いが、欧州のリンクスコースにマッチしている。
“元メジャーチャンピオン” サンディ・ライルが今年の「ヒッコリーゴルフ世界大会」を制した
話は戻るが、先日スコットランドで「世界ヒッコリーオープン」が開催された。参加者は、1900年代初めの服装に身を固め、木製シャフトのクラブを使ってゴルフをプレーする。大会は2005年から毎年開催されている。
今年の優勝は、元メジャーチャンピオンでもあるサンディ・ライル。
今年58歳となるライルは、2014年以来2度目の勝利となった。2014年大会では「最後の2,3ホールは心臓が跳ね上がった」というほど緊張していたという。2年ぶりの勝利に「また優勝できてうれしい」と喜びを語った。
ヒッコリーゴルフの魅力は、ゴルフの歴史を感じながらプレーができるということ。落ち着いた雰囲気の中で、“ゴルフの原点”を楽しむことができる。今後は日本でも、人気が広まることを期待しよう。