両ひざの間隔が広いアドレス
175センチと長身なので、下半身が動きすぎると再現性が低くなります。彼女のアドレスを見ると、両ひざの間隔をやや広くすることで下半身の動きすぎを抑え、どっしりと構えています。ボールとの距離はやや遠く、懐を広くとっているのも特徴的です。
ヘッドから始動するバックスウィング
コックを積極的に使うタイプで、ヘッドから始動するイメージです。右のわきを締めたままクラブを立てるように上げていきます。コックは左腕と地面が平行になった位置で、クラブが地面と垂直になることがひとつの目安。始動でクラブをインサイドに引いてしまいトップでシャフトクロスする人にはぜひ試していただきたいですね。
右のかかとにしっかり体重の乗ったトップ
アドレスでひざの間隔を広げて立つと、両脚内側の筋肉を使えるようになります。右の股関節が伸びることなくバックスウィングのエネルギーがしっかり蓄えられて、右サイドに体重がかかっても、ぐらつくことなく切り返しに向かう準備ができています。
”タメ”の効いたダウンスウィング
トップからの切り返しは下半身のリードでスタート。体の回転に従って腕が低い位置に下りてきています。クラブはプレーン上をなぞるようにスムーズにオンプレーンに下りてきています。
左手の甲がターゲットを向くインパクト
しっかり”タメ”ができたダウンスウィングから。グリップ部分のスピードが落ちてヘッドに運動エネルギーがスムーズに移行しています。インパクトではコックはまだほどけ切ってはいなくて、フォローに向けてフェースの向きをキープしたまま押し出せる余裕があります。腰は45度以上ターゲット方向に回っていて、左サイドに十分なスペースが生まれていますので、スムーズに大きなフォローにつながっています。いいインパクトですね。
フェース向きをキープしたフォロー
インパクトからフォローにかけて低く長くヘッドを動かしています。それは、前傾角をキープしたまま下半身の回転が先行していることで実現できる動きと言えます。フォローの長さからも、彼女が方向性に優れたショットメーカーであることが伺えます。
しっかりもう一度コックしてフィニッシュに収まる
長くフォローをとったあとに、フィニッシュではもう一度コック(アンコック)がしっかり入っています。そのためにクラブヘッドの運動量が大きく、ターゲット方向を向くまで回しこまれています。フォローからフィニッシュにかけて左ひじが引けたりフィニッシュの形が収まらない人はぜひ、この「フィニッシュでのコック」をマネしてみてください。
ドライバー連続写真
コックを使うタイミングと、フィニッシュでのアンコック。下半身が太い筒の中で静かに、同時にしっかりと使われているところにぜひ注目してみてください。