マレーシア・TPCクアラルンプールで行われた「CIMBクラシック」は、ジャスティン・トーマスの連覇で幕を閉じた。松山英樹は首位と3打差の2位でフィニッシュ、石川遼も10位タイと健闘した。今回は、大会3日目の石川が見せたチップインバーディを紹介する。
ラフからのショットが一直線にカップへ
大会を通じてショットの不安定な状態が続き、アプローチとパターでしのぎスコアをまとめていた石川。その象徴ともいうべきプレーは大会3日目の16番パー4で見せた、グリーン周りからのチップショットだ。
グリーンサイドのラフから。ボールを右足のさらに外側に置いているように見えるアドレスから打ち出されたボールは……。
アドレスの印象通り、低めに打ち出されグリーンを転がっていく。ピンはグリーン逆サイドのエッジ側に切られているため、ほぼグリーンを横断する形だ。
明らかにラインに乗っていることがこの辺りからわかってくる。ラフからなので使用クラブはもちろんパターではないが、まるでパターを使ったかのように、正確にラインに乗せてきているのはさすが、石川遼。
驚かされるのはそのタッチ。ピンを超えた先には池があることから強く打つことを怖く感じそうな状況だが、ピンまでしっかりと届くタッチで打たれている。絶妙だ。
ナイスイン‼ 「カップに入れた」というよりも「カップで止めた」と言いたくなるような、ジャストタッチのアプローチ。
このチップインは石川にとってこの日5つ目のバーディ。今季、ツアーの公傷制度を適用して20試合に出場できる石川は、PGAツアー復帰戦となったこの大会を10位で終えて、フェデックスポイント62ポイントを獲得した。21試合目以降の出場資格を得るためには、残り337ポイント必要となる。
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