「今日の誕生日ゴルファー」では、その日誕生日のプロゴルファーの名言や名場面を紹介する。本日11月2日は、井戸木鴻樹55回目の誕生日。井戸木といえば、2013年「全米シニアプロ」を制したことで、日本人男子唯一の「メジャーチャンプ」となった男だ。そんな彼のゴルフ人生を振り返ろう。

プロとして飛躍するきっかけは、“ゴルフ界のドン”杉原輝雄

関西出身のゴルファーと言えば、現在レギュラーツアーで活躍する藤本佳則や谷口徹、女子では森田理香子、遡れば元賞金王の前田新作などがいる。その中で最も存在感が大きいのは、やはり“ドン”杉原輝雄だ。

画像: 杉原輝雄。レギュラーツアー通算54勝(73年のツアー制施行後28勝)。井戸木と同じ大阪・茨木市出身。2011年に亡くなるまで「生涯現役」を貫いた。

杉原輝雄。レギュラーツアー通算54勝(73年のツアー制施行後28勝)。井戸木と同じ大阪・茨木市出身。2011年に亡くなるまで「生涯現役」を貫いた。

杉原の姿を見て育った関西出身のプロゴルファーも少なくない。井戸木鴻樹もそのひとりだ。関西の名門コース、茨木CCで研修生となり、21歳でプロに転向。勝てない日々が続いたが、24歳のとき、杉原一家の合宿に参加したことをきっかけに成績が上がる。

身長167センチの井戸木は、162センチの杉原と同様に体格に恵まれた選手ではない。合宿では、いわば“同タイプ”の杉原から多くを吸収したのであろう。28歳で迎えた1990年「関西プロ選手権」では、その杉原を逆転して初優勝を飾った。

関西から全国区のプロゴルファーに

関西では長年ゴルフ番組に出演しており、「ドッキー」という愛称で親しまれ、アマチュアゴルファーから絶大な支持を得ていた井戸木。そんな彼も13年「全米シニアプロ」を制したことで、全国区の選手となる。

日本人選手では青木功が同ツアー(チャンピオンズツアー)で9勝を果たしているが、メジャー大会を制したのは井戸木が初めて。「ノーコック打法」と呼ばれる飛距離よりも正確性を重視したスウィングで、レギュラーツアー時代からフェアウェイキープ率は常に上位に名を連ねた。「全米シニアプロ」でも、その“正確無比なドライバーショット”を生かし、3日目まで上位をキープ。最終日には、「65」をマークして逆転で優勝を決めた。

画像: 13年「全米プロ」 同年の「全米シニアプロ」優勝したことで出場権を得た

13年「全米プロ」 同年の「全米シニアプロ」優勝したことで出場権を得た

ウッドの達人であり、“日本一の長尺使い”

井戸木のセッティングを見ると、アイアンは6番からでウッドを6本入れた「六本木セッティング」。“ウッドの達人”と称されるように、フェアウェイウッドを巧みに使って勝利を重ねてきた。

画像: 井戸木のセッティング(13年当時)

井戸木のセッティング(13年当時)

飛距離よりも正確性で戦ってきた井戸木ではあるが、飛距離を諦めているわけではない。

井戸木曰く、「やっぱり飛距離はほしいわな(笑)。死ぬまで飛距離への執着心は消えませんわ。だから長尺ドライバーを使う。今は47.75インチのドライバー。バチンっと当たったときは280ヤードは飛びます」。

長尺をうまく使いこなすコツは、「遠心力を生かすこと」だと井戸木は話す。アマチュアは振り過ぎているという指摘も。ゆっくりと、遠心力に身をゆだね、切り返しの「間」を上手く使うことが大切だという。

井戸木のドライバーショット

そんな井戸木も本日11月2日で55歳の誕生日を迎えた。16年「全英シニア」でも、2日目まで首位を守る活躍で、メジャー2勝目も十分ありえる。今後も、メジャーでどんな戦いぶりを見せてくれるのか、楽しみだ。

画像: 井戸木鴻樹 レギュラーツアー通算2勝。 プロとして最多のホールインワン7回を記録するなど“ショットメーカー”として知られる

井戸木鴻樹
レギュラーツアー通算2勝。
プロとして最多のホールインワン7回を記録するなど“ショットメーカー”として知られる

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