トーナメントを開催するコースの、硬くて速いグリーンはどうやって作られているのでしょうか。最高の舞台に仕上げるために、何年もかけて仕上げるグリーンキーパーのたゆまぬ努力の、ほんの一例を紹介します。
ローラーをかけてグリーン面を締める
男子ツアー「HEIWA PGMチャンピオンシップ」が千葉県の総武CC総武Cで開催中。練習日の夕方に練習グリーンで選手を取材しているときに見つけたのは……これはなんの機械だ!?
![画像: 人が乗って横に移動している](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/11/02/e2f20747b155bd88909fcd719694fb0da54bdb39_xlarge.jpg)
人が乗って横に移動している
こちらは、「転圧ローラー」と呼ばれる、数百キロの圧力をかけてグリーン面をキレイに均す重機。表面の凸凹をなくして、グリーン面を硬くすることで転がりのスピードが上がります。もちろん、スピードを出すためには転圧ローラーだけではありません。芝の状態を健康に保ち、細く元気な葉を育てることも重要です。
![画像: 転圧ローラーを所有しているコースは少ないという](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/11/03/d09de3d741734851771ab6c8fd98af935a44f9e3_xlarge.jpg)
転圧ローラーを所有しているコースは少ないという
転圧ローラーをかけると、ビフォーアフターでどれくらいスピードが変わるのかご存知だろうか? 総武Cのグリーンキーパーの室田浩さんに聞いてみた。
![画像: グリーンキーパーの室田浩さん](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/11/03/44a6ca4fbe421b304b64e8ad0126b0fe1cb00038_xlarge.jpg)
グリーンキーパーの室田浩さん
「転圧ローラーをかけると、だいたい1フィートくらいは速くなりますね。今シーズンは雨が多く仕上げるのに苦労しました。今朝(練習日の火曜日)も雨でしたしね。雨が降るとどうしてもグリーン面が柔らかくなるので、表面が荒れますし、スピードも出にくいんです。グリーン面を締めて速さを均一にして、選手たちに最高の舞台を提供したいですね」(室田さん)
![画像: トーナメントのグリーンはこうして出来ている](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/11/04/c3acf6bceaac171205f47f839cc8da151bfa1e37_xlarge.jpg)
トーナメントのグリーンはこうして出来ている
![画像1: 知ってる? 「トーナメントグリーン」の作り方](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/11/03/68cbbc3a0486529d5c8465bec1f3f208faaa3485_xlarge.jpg)
![画像2: 知ってる? 「トーナメントグリーン」の作り方](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/11/03/6d45a4e86ba74bc3347ca66435c4e277ab12afe3_xlarge.jpg)
![画像3: 知ってる? 「トーナメントグリーン」の作り方](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/11/03/6189877d751992a22f78eb51146a051fa479d44f_xlarge.jpg)
![画像4: 知ってる? 「トーナメントグリーン」の作り方](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/11/03/755b09f223088730198d4fda77d184fb0bc209de_xlarge.jpg)
なんか乗ってみたいなー。トーナメントの舞台裏は、コース内のあちこちで選手たちに最高のプレーをしてもらおうと暗くなっても作業が続いていました。