「第1シード」と「第2シード」がある
まずは基本的な出場資格の決め方から。男子ツアーの場合、賞金ランキング1位から60位までの選手に「第1シード」資格が与えられる。「第1シード」があれば、来季ツアーにフル参戦できるのだ。

昨シーズンは賞金ランキング62位のアンジェロ・キューがギリギリ第1シードを勝ち獲った。※賞金ランキング60以内に出場義務競技数に達していない者やツアーメンバー未登録者がいた場合は繰り下がって第1シードが与えられる。
そして61位から75位の選手に「第2シード」資格が与えられる。この資格だと前半戦は出られるものの、後半戦の一部の試合に出られない。

昨年賞金ランキング63位だった小林伸太郎は23万円差で惜しくも第2シード選手となった。
ツアーの出場資格は、第1シードの選手に最優先に与えられる。次に「永久シード選手」さらには「チャレンジトーナメント上位者」や「生涯獲得賞金ランク25位選手」などに出場資格が与えられる。その後にやっと第2シード選手に出場資格が巡ってくるのだ。つまり、第1シードか第2シードかというのは、選手にとって大きな意味がある。
谷口徹が19年連続で守ってきた賞金シードの行方は!?
谷口徹は、現在賞金ランキング73位。今シーズンは、トップ10入りが1回と苦戦を強いられている。現在は第2シードのギリギリ圏内といった状況で、第一シードに向けてもうひと頑張りしたいところ。逆に、油断をすると19年連続で守り続けている賞金シードを失う危険性もある。

谷口徹は、1996年に賞金ランキング67位に入り、翌年1997年から現在までシード選手として活躍。万が一、今年にシード権を失うことになっても、生涯獲得賞金ランキング25位以内の資格で一年間に限りシードの保持は可能
これからのツアー終盤戦、賞金王争いだけでなく、シード権争いからもますます目が離せない。