「ティはナナメッティやろ」byシニアメジャー王者
松山英樹が使用したドライバーが一瞬で市場から姿を消したりと、やっぱり僕らアマチュアにとってプロが使う道具は気になるもの。そこでフト考えた。ゴルフ雑誌を読めば、プロたちのクラブセッティングが載っている。しかし、「どんなティを使っているか」「どんなグローブを使っているか」といった“小物”の情報が、ない!
というわけで、独自に取材してきました。というわけで、まず話を聞いたのは2013年の全米プロシニア王者・井戸木鴻樹プロ。井戸木プロ、小物について話を聞かせてください! と頼んだところ、ポケットから取り出したのは……!
「やっぱり少しでも飛ばしたいからね、これ使うとるよ~」と見せてくれたのは「ナナメッティ」。井戸木プロも使うってことはやっぱり効果あるのかな? と思わずポチっとしてしまいそう。このナナメッティは、ティアップすると自然にティがターゲット方向に前傾するというもの。それによりインパクト時のティの抵抗がなくなり、スピン量が減るというコンセプトの商品だ。飛距離にこだわる井戸木プロならではのチョイス。
「グローブはラウンド終了まで外さんよ」
次に聞いたのがグローブに関して。グローブには何かこだわりがありますか?
「うーん……特にはないかなぁ。メーカーから届いたまんま使うてるよ。なんも注文しとらんけど、ピッタリとフィットして気持ちええよ」
と、意外と商品自体にこだわりはないご様子。ただ気になったのは、パット練習時にもグローブを着けっぱなしにしていた姿。
「そうなんや、朝の練習場からラウンド終わるまでグローブははずさんよ。手の感覚が変わるのが慣れないからね。だからラウンド後のパット練習でもグローブを着けてやるようにしてるんや。着けたり外したりするとクラブを持った時の感じ方が変わるからね。1日を通して同じようにクラブを感じたいというわけや」
「ボールマーク? ポッケに入ってる小銭やね」
ちなみにボールのマーク何を使っていますか?
「それは、ポケットに入ってる小銭や。いくらでもええねん。100円でも50円でも500円でも。そこには何もこだわっとらんよ」
う~ん。こだわっているのかいないのか。さすが世界のドッキーは違う。他人から見れば、ほんの少しのこだわりでも、プロにとっては大きな結果につながるのがプロの世界。次回「プロ小物」のコーナーをお楽しみに!