最近、アマチュアがスマートフォンで自身のスウィングを撮影しているのをよく目にする。PGAツアー日本公式サイトによれば、PGAツアーの試合会場も、スマートフォンや「トラックマン」などの高性能距離測定器の出現で、ひと昔前とは練習風景が変わっているみたいだ。
近頃は、スウィングのセルフチェックが主流となっている
ここ数年でPGAツアーの試合会場の練習風景は大きく変わった。以前は、ティーチングプロがビデオカメラで動画を撮影して、気になったポイントを指摘するのが一般的だった。しかしスマートフォンが普及してからは、キャディやマネージャーにスマートフォンでスウィングを撮影させて、その映像を選手自らチェックするのが主流になった。
「トラックマン」の出現で、より精密なデータを測定できるようになった
また「トラックマン」という高性能距離測定器もPGAツアー会場ではよく目にする。トラックマンは飛距離だけでなく、打ち出し角やボール初速、クラブのヘッドスピード、スピン量など精密なデータの測定ができるので、愛用するプロは多い。
石川遼は同じ高性能飛距離測定器を6年間使用している
多くのプロが高性能距離測定器を使用しているが、石川遼もその一人だ。しかも6年前から同じ測定器を使用しているという。同じ測定器を使い続ける理由について石川はこうコメントしている。
「器械は変わりません。なのに、表示される数字が変わったとすれば、それはボクのスイングが変わったということだとすぐに分かるから、同じ器械を使い続けることに意味がある」
石川が自身が使う測定器に全幅の信頼を置いているのが、窺い知れる。石川にとっては、この測定器そのものがティーチングプロ代わりなのかもしれない。
高性能機器の登場で練習方法は大きく変わったが、今後も更なる技術進歩で革新的な機器が登場するだろう。10年後、20年後の練習風景はどのようになっているのだろうか。
※PGAツアー日本公式サイト「バックグラウンドPGAツアーby JJタナベ 第18回」より