難しいホールのティショットに臨むツアープロの母・すみれだが……

難しいホールの風を読む、母ちゃんこと“天草すみれ”。20年近くシードを守ってはいるものの最近成績がパッとしない女子プロだ。
見てのとおり、左は絶対ダメなレイアウトのホール。しかも風は右から左に強く吹いている。こういうときプロはティグラウンドでどう考えるのだろうか。
このホール、フェードボールを打たなければ攻略不能⁉︎

息子、日曜はゴルフ未経験。だからこそ、素朴な疑問が出てくる
フェアウェイは右から左に傾斜していて、風も右から左に吹いている。フェアウェイをヒットするためには、強いフェードボールを打つ必要がある。万が一、左の海に入れる危険性を廃しつつコースを攻めるために、プロはそうマネジメントする。

アマチュアでもそこまで曲がらないましてやプロなら曲がるわけがない
真っすぐ飛ばすより、左の海まで曲げるほうがむしろ難しいかも……

一旦立ち止まって、シンプルに考えよう
左は海。右からの風。フェアウェイは右から左への傾斜。だからフェードボールを「打たなければならない」。ゴルファーは自然にそう考える。しかし、いくら風が吹いたって、練習場の左の側面ネットに当たる(=海に入る)くらい曲げることなんて、我らアマチュアゴルファーにだってそうそうありうることではない。
「ありえない」ことを心配する必要なんてないんだ!

なるべくシンプルに考え、いつもどおりのスウィングをしよう。結果的に上手くいくかもしれない
「右から風が吹いているから左からフェードを打とう」。プロならずとも、ちょっとゴルフを覚えたゴルファーなら、そんなことをコースで考える。そして、思う通りにボールを運べることはまず、ない。
「この状況ではこういう球を打たなくちゃ!」と思えば思うほど、ただでさえ難しいゴルフはもっともっと、難しくなる。ありえないミスを恐れるから、ありえないミスが出る。なるべくシンプルに考えて、いつもどおりのスウィングをする。それでミスったら仕方ない。そう考え、実行したほうが、結果的に上手くいくかもしれない。