2016年11月25日に2日目の競技が終了した。「ISPSハンダワールドカップ(以下、ワールドカップ)」で松山英樹・石川遼ペアが活躍中だが、日本代表は過去に二度優勝を果たしている。今回は、ワールドカップで誕生した日本代表の名コンビを紹介しよう。
中村寅吉・小野光一コンビが優勝! ゴルフの面白さが日本中に広めた
日本代表の名コンビ、その草分け的存在は日本代表初優勝を成し遂げた中村寅吉・小野光一コンビだ。
![画像: 中村寅吉(写真右)と小野光一(写真左)の優勝は、日本中が湧いた](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/11/25/26cb2c486f56c959b80402531962d1219a4296df_xlarge.jpg)
中村寅吉(写真右)と小野光一(写真左)の優勝は、日本中が湧いた
ワールドカップは過去3回日本で開催されいるが、初開催となった1957年の第5回大会で中村・小野コンビは優勝した。そのニュースは朝日新聞の社会面に掲載され、大会模様がテレビでも生中継された。「ゴルフはこんなに面白い」ということを日本人に認知させた名コンビだ。
最初で最後の“AOコンビ”結成
1974年には青木功と尾崎将司がタッグを組んで出場した。最初で最後の“AOコンビ”となったが、この時は惜しくもアメリカに敗れ、2位で終わっている。
![画像: 青木功(右)と尾崎将司(左)がコンビを組んで出場したのは、1974年のワールドカップが最初で最後](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/11/25/623ebbee7770221caa5e423eaa782a1397397ab3_xlarge.jpg)
青木功(右)と尾崎将司(左)がコンビを組んで出場したのは、1974年のワールドカップが最初で最後
1988年には、尾崎将司と尾崎健夫の兄弟コンビで出場。その時もベン・クレンショーとマーク・マッカンバーのアメリカチームに一歩届かず2位だった。
そして長らく日本代表は優勝から遠ざかったが、メキシコで開催された2002年、丸山茂樹・伊澤利光ペアが最終日16番、17番で連続バーディを奪い、見事逆転優勝を果たした。初優勝した1957年以来45年ぶり2度目の優勝だった。
![画像: 2002年「ワールドカップ」では、丸山・伊澤コンビが日本代表45年ぶりの優勝を果たした](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2016/11/25/9c88bb24f1fe0e3f0062332186376a0c7f1baea4_xlarge.jpg)
2002年「ワールドカップ」では、丸山・伊澤コンビが日本代表45年ぶりの優勝を果たした
中村・小野。青木・尾崎。伊澤、丸山。松山・石川ペアは、彼ら偉大な先人たちに並び、追い越すことができるのか。残り2日のプレーに期待したい。
※週刊ゴルフダイジェスト12月6日号より