テレビドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」が話題だが、ゴルフでは“刻む”行為が「逃げ」と言われることがたまにある。男なら狙え、と。しかし、実際は上手な刻みは恥ではないし、スコアアップの役に立つ。その具体例を紹介しよう。

2013年のルーク・ドナルドは「刻み」に徹して見事優勝

刻んだことが功を奏した例として、2013年「ダンロップフェニックス」でのルーク・ドナルドの優勝がある。この大会で有名なのは13番・332ヤードのパー4ホール。左ドッグレッグで、林越えのショートカットで1オンを狙う選手が多いが、ルークは4日間とも、ティショットでフェアウェイウッドを使い、刻んだ。

画像: 2013年「ダンロップフェニックス」13番ホールで、ルークは徹底してフェアウェイでティショットした

2013年「ダンロップフェニックス」13番ホールで、ルークは徹底してフェアウェイでティショットした

ルークはフェアウェイの右サイド、グリーンを確実に狙いやすいポジションを的確にとらえ、2打目は得意のウェッジショットで、確実にパーを拾う作戦。1オン狙いはイーグルまでありうるが、一歩間違うとボギー以下のスコアになる危険性も高まる。ルークは4日間このホールをイーブンパーにまとめ、優勝を勝ち取った。

画像: 確実にフェアウェイをとらえ、2打目は得意のウェッジショットで確実にパーを拾った

確実にフェアウェイをとらえ、2打目は得意のウェッジショットで確実にパーを拾った

この例はアマチュアゴルファーも参考になる。届く距離にバンカーや池がある場合はドライバーを持つ意味がないし、残り100ヤードの左足下がりより、残り120ヤードの平らなライのほうがミスの少ない場合は多い。

それでもなにがなんでもドライバー! というのでは、ゴルフを知らない、スコアの作り方を知らないと言われても仕方ない。「逃げるは恥だが役に立つ」どころか、刻み方を知らないほうが恥なのだ。つねに確率の高いショット、期待値の高い攻め方を冷静にチョイスするルーク・ドナルドを参考に、「刻むは恥ではないし役に立つ」ゴルフを、身につけてみてはいかがだろうか。

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