コックのタイミングは早いほうがいい?
「コックのタイミングは早いほうがいいと僕は思う。なぜなら余計な動きが抑えられてスウィングがシンプルになるから。グリップが右腕の真横にきた段階でコックを完成してしまえば、あとは肩の回転でトップまでクラブを上げるだけ。シンプルでしょ?」(ルーク・ドナルド、以下同)。
ノーコックは手打ちを招く危険性がある
ルークは、ノーコックでスウィングすることは手打ちを招く危険性があると指摘する。
「コックを入れず、欲張ってクラブを遠くに引いてアークを大きくしようとする人がいるけど、それは間違い。腕と体が離れてしまうと、手打ちになって距離が出ないんだ」。
「トンカチで釘を打つときも手首を柔らかく使った方が狙いも定まるし、力が出るよね? それと要領は同じなんだ」とルーク。たしかに、トンカチで釘を打つとき“ノーコック”ではうまくいかなさそうだ。
コックするタイミングが遅いとインパクトでフェースがスクェアに戻らない
またルークは「アーリーコック」には、スウィングをシンプルにするだけでなく、振り遅れを防止する効果もあると話す。
「トップ間近になってコックを入れると、手首を使いすぎてしまう。そんなことをするからダウンスウィングでフェースがスクェアに戻りきらない状態でインパクトを迎えてしまう。振り遅れを防ぐためにも『アーリーコック』がおすすめだね」。
手首を“縦”に使う意識。そしてインパクト直前に一気に解放!
最後にルークはコックの「入れ方」について教えてくれた。
「アマチュアは、コックを左手の甲を丸めて作る人が多いけど、それは間違い。コックは左手親指の方向に“縦”に使う意識を持ちたい。あとはダウンスウィングで、コックを解くのを我慢してインパクト直前で一気に解放するのが、パワーを生かすコツだね」。
コックは早く、“縦”に使う。そしてインパクト直前で一気にリリース。これで僕らもルークみたいに正確なショットが打てる……かも⁉︎
※月刊ゴルフダイジェスト2014年6月号より
バックナンバーはこちらから↓