ティアップする場所はどこでもいいわけじゃない
ティグラウンドは、そのホールの最初の1打目を打つ場所。その場所には、ティマーカーと呼ばれるティショットの区域を示す目印がある。さて、ティアップしてみよう。
画像1を見てみよう。このゴルファーは、左右のティマーカーを結ぶ線より前方(グリーン側)にティアップしている。このままで打つと2打罰になってしまうのだ。ティマーカーの前にティアップすることを、日本では俗に「出べそ」と呼ぶ。
正しいティアップの位置はティマーカーを結んだ線からクラブ2本分後ろまでの範囲内。同伴者に「出べそだぞ!」なんて言われないように、1ヤードでも前に飛ばしたいという気持ちは分かるが、キチンとティマーカーの中で打とう。
影はティショットの邪魔になる
ルールの次はマナー編だ。同伴のプレーヤーがティショットをするときは、自分の影に注意しよう。視界の中で影がゆらゆら揺れると、同伴者は気になってスウィングに集中できない。影がプレーヤーの視界に入らないよう、夕方は影に気を配ろう!
視界に入るといえば、プレーヤーの後ろ(ターゲット後方)に立つのもマナー違反。初心者の場合、ここなら邪魔にならないだろうとあえてこの位置に立つケースがあるが、実はこのポジションはプレーヤーの視界に入り、邪魔にならないどころか大いに気になる位置なのだ。
プレーヤーが打つときは、ティグラウンドには上がらず静かにボールの行方を見守ろう。無難なのはキャディさんのいる位置に立つこと。セルフプレーならば、同組で一番上手い人の横に立っておけばまず間違いがないだろう。
基本的には、打つ人の「斜め後ろ」に立つこと。またどんな場合であれ、打つ人の前に出るのはNG。マナー以前に、危険だからだ。
「ルールにマナーかぁ、なんだかメンドくさいな……」と思う気持ちはよくわかるがルールとマナーを知っておくと、ゴルフはより快適に楽しめる。周りのゴルファーもいきなりカンペキは求めないので、最低限を知って、気持ちよくラウンドできるように心がけよう。
また、経験者は、初心者とラウンドして気づいたことはそっと教えてあげる。これまたマナーと言えるだろう。
※2016年12月13日の記事を再掲