ホリエモンこと堀江貴文氏が自身の名を冠したゴルフコンペ「第1回 ホリエモン杯ゴルフコンペ」を2016年12月12日、千葉県の平川CCで開催した。プロゴルファーや著名人たちと一般参加のゴルファーたちがともに競い合ったユニークなコンペの模様をレポートする。
インターネットの力を使った新しい「トーナメント」の“プレ大会”
そもそも堀江氏は「(ゴルフを始めた)初年度は350ラウンドはしましたね(笑)。その割に、なかなか上手くなりませんが……」というほど大のゴルフ好き。と、今のゴルフ界には一言物申したいと常日頃から発言してもいる。そんな堀江氏が主宰するコンペ、一体どのようなものなのか?
「今回のコンペは、来年以降に開催するプロアマワンデートーナメントのプレ大会といった位置付けです。次回はプロの方もお客さんもたくさん呼んで規模を大きくして、プロにはちゃんと賞金も出せるような、ミニツアーを超えるような大会にしたいと思っています」(堀江)
堀江氏によれば、自身の「専門分野」であるインターネットの力を使って、より効率的で魅力的なゴルフトーナメントの立ち上げを2017年に行う予定で、今回のコンペはそのトーナメントのいわば前哨戦的位置付け。
そのため、ネット中継のカメラを入れたり、ドローンを飛ばして空撮をしたり、参加者がスコア入力アプリを使ってリアルタイムでスコア入力を行ったり……といった試みが、実験的に実施されていた。このあたり、実に堀江氏「らしい」試みだ。
参加費は20万円の設定も。「すぐに申し込みました」
もうひとつ目を引いたのは、参加費に3万5000円と20万円という、ふたつの料金設定がされていたことだ。20万円というと驚くほど高額だが、実はこれ、「先着順で好きなプロ・著名人とプレーできる権利」として設定された値段。実際に堀江氏との同組プレーを申し込んだ会社社長・池田太郎さんは言う。
「堀江さんの考え方には共感できることが多くて、人としてすごく興味があったんです。でも、なかなかお会いできるチャンスは多くはないですよね。ですから、コンペの情報をフェイスブックで見て、すぐに申し込みました」(池田さん)
このように、参加者にプレミアムをつけることで収入を獲得し、そこにスポンサー企業からの協賛金をプラスしてプロのための賞金の原資とし、ワンデートーナメントながら「賞金総額2000万円、男女それぞれ500万円の優勝賞金を実現したい」(主催者)という。
プロトーナメントの「有料課金」時代がやってくる?
ワンデートーナメントで、なおかつ高額賞金。それを実現するために鍵となるのがネット中継だ。堀江氏は語る。
「たとえば昨日僕は麻雀の大会に出ていたんですが、ネットの生放送ができるようになったことで麻雀は今すごく盛り上がっているんです。熱烈なファンの人がいて、その人たちが入って(課金して)くれるんですね。ゴルフも同じ構造でできると思うんです。トーナメント放送でやるのって、最終日の上がり何ホールかじゃないですか。ならば、そこに特化して、ネットで課金して生放送する。そうして、主催者が映像制作を行って、映像のライツ(権利)を持ち、それを売るという本来の形にしたいと思うんです。ネット中継なら低コストで実現できますから」
ネット生中継、アプリを使ったスコア入力、高額参加費(二つの料金)の設定、ドローンを使ったリアルタイム空撮など、様々な試みに溢れた今回のホリエモンコンペ。次回、ワンデートーナメントに“進化”して再び開催される日を、楽しみにしたい。
※2016年12月13日21時46分、誤字を修正しました