冷めてもおいしい「シウマイ」を、あっつあつで食べたいと思いませんか?
崎陽軒の「シウマイ弁当」といえば、出張などの際に新幹線の中で食べたサラリーマンゴルファーも多いはず。冷めてもおいしいあの「シウマイ」をあっつあつで食べられるとしたら……うーん、喉がゴクリと鳴る。
逸る気持ちを抑えて早速お店に行ってみると、店先のショーケースには「シウマイBAR」の看板が。ここで、看板の「シ」に注目してみてもらいたい。「シ」の文字がうねっているのは、店頭で販売されているシウマイやシウマイ弁当のパッケージと同じなんだとか。
店内は15席ほどのカウンタースタイルで、一人でも入りやすい。取材当日は、会社帰りのサラリーマンや女性グループなどがシウマイやお酒を楽しんでいた。
シウマイ弁当ファン感激。「タケノコ」「マグロ」をつまみに飲める!
早速取材班もオーダー。本命のシウマイの前に、まずはサイドディッシュから攻めていこう。というのも、シウマイ弁当のおかずとして人気のタケノコとマグロが注文できてしまうのだ。崎陽軒の「シウマイ弁当ファン」ならおなじみの味! これを肴に缶ビールで一杯やって、シウマイでご飯を食べる。そういう“新幹線晩酌”を楽しんだことのある人も多いのではなかろうか。ここで出るタケノコとマグロはお弁当工場で作ったものなので、いつものお弁当の味をそのまま楽しめるんだとか。
「シウマイ弁当のマグロのネギ和え」「シウマイ弁当の筍煮」(各300円税込)は、お酒と一緒に注文するとほぼ同じタイミングで提供される。シウマイが出てくるまでのおつまみとして、ぜひ頼んでおきたい一品だ。
タケノコは、甘じょっぱい味付けでシャキシャキした食感。マグロは、肉厚で醤油の味付けがしっかりとした「いつもの味」なので、お酒がグイグイ飲める。
全種類のシウマイが食べ比べできちゃう
さて、いよいよシウマイだ。注文したのは、一番人気の「シウマイ全種盛り合わせ(6個)」(800円税込)。それぞれ違うシウマイが1種類ずつ、「昔ながらのシウマイ」「特製シウマイ」「えびシウマイ」「かにシウマイ」「黒豚シウマイ」「季節のシウマイ」の計6個がセットになっている。
昔から愛され続けている「昔ながらのシウマイ」は、豚肉と干帆立貝柱の風味が特長で食べやすい1口サイズ。昭和3年の発売以来レシピを変えていないので、昔と変わらない味わいが楽しめる。
横浜工場で作ったシウマイを店舗内で蒸し上げているので、全部アツアツの状態で食べられるのが最大の魅力。冷めてもおいしいシウマイを、アツアツの状態で食べたらおいしいに決まってるというものだ。また、6種類入っているので味も飽きずに楽しめ、どのシウマイが一番好きか食べ比べできるのも嬉しいところ。
「シウマイ」は創業者の栃木なまりだった
崎陽軒は、1908年(明治41年)横浜駅で創業。横浜名物として知られる「シウマイ」を生み出したのは、初代社長・野並茂吉だった。栃木県出身だった彼は、独特のなまりでシュウマイのことを「シーマイ」と言っていました。これが中国の発音によく似ていたそうで、「シウマイ」という表記になったという。
横浜に多くの店舗を構える崎陽軒だが、一大ターミナルという東京駅で、横浜のシウマイのおいしさを知ってもらう機会を増やしたいと考え、手軽に楽しめるBAR(バル)という形式でオープンしたそう。
店長の橋本一秋さんは「できたての崎陽軒のシウマイ全種類が食べられるお店は、こちらしかありません。『シウマイでちょい飲みして帰る』という、いつもとは違う『崎陽軒』を楽しんで欲しい」と話してくれた。
また、お持ち帰りメニューも豊富。時間がない人もお弁当やシウマイを買って、家でビールを飲みながら味わうのもいいし、これを買って帰れば家族もにっこり笑顔になるのは間違いない。
ゴルフ帰りの途中、小腹を満たしたいときやちょい飲みしたいときに嬉しい「シウマイバル」。シウマイとビールはこんなに合うのかと感動すること請け合いだ。
『横濱崎陽軒(シウマイBAR)』
【営業時間】10:00~23:00
【電話】03-3201-5600