トレーニング器具を用いて基礎体力作り イ・ボミ
まずは今年2年連続賞金女王を決めたイ・ボミのトレーニング風景だ。
この写真は2013年のオフシーズンに撮られたもの。翌年の2014年は賞金ランク7位から3位にランクアップ、2015年から2年連続賞金女王と確実に成績を上げているのは、こういったオフトレーニングの賜物かもしれない。
テニスラケット2本でボールを挟んで素振り 松森彩夏
続いて、今年ツアー初優勝を果たした松森彩夏のトレーニングは一風変わって、2本のラケットでボールを挟んで素振りをしている。
これは2016年のオフシーズンに撮られたものだが、このトレーニングは「手打ちを直すメニュー」だという。2016年に初優勝を挙げた背景には、このような地味なトレーニングが隠されていた。
ボルダリングトレーニング 藤田光里
何も素振りや筋トレだけがゴルフトレーニングではない。藤田光里はトレーニングにボルダリングを取り入れていた。
写真は2014年のオフシーズンに撮られたもの。ボルダリングはバランス感覚を養うのに適したトレーニングだ。石川遼はスキーをオフトレの定番としていたが、このように他種目をオフトレに取り入れる選手も少なくない。
ジムで作り上げる強靭なスウィング テレサ・ルー
女子プロでも屈指のスウィンガーとしても知られるテレサ・ルー。そのきれいなスウィングは、母国・台湾のジムで作られていた。
テレサ・ルーは写真のような基本的な筋トレだけでなく、跳躍力やフットワークなど、ゴルフに必要となる様々な筋肉を鍛えていた(2015年撮影)。
筋トレ大好き‼ 山村彩恵
最後は、身長155センチと小柄ながらツアーでもトップクラスの飛距離を誇る山村彩恵。その飛距離を支えるのは、筋トレによって作られた強靭な肉体だ。
オフは、自身が所属する江連忠ゴルフアカデミーの仲間とともに筋力トレーニングを行う山村だが、率先してみんなを引っ張るのが彼女だという。筋トレだけでなく、元々硬いという体をほぐすため、ストレッチも入念に行うという。
各プロとも、長いシーズンを戦い抜く基礎体力作りを重点的に行っているのが分かる。女子ツアーは、男子よりも開幕が約一カ月早く、ここ数年は試合数も増えたため、オフの体力強化は非常に大切。彼女たちにとっての新シーズンは、すでに始まっているのかもしれない。