この写真、ゴルファーなら、どこのゴルフ場だか一目瞭然という人が多い筈。そう、ゴルフの“聖地”と呼ばれるセント・アンドリュースのオールドコースだ。めったに見られないこの地の雪景色を、この地に魅せられた写真家に紹介してもらおう。
雪は年2、3回しか降らない
撮影したのは、ゴルフの聖地に魅せられて撮影に訪れること70回以上に及ぶ、ゴルフ写真家の秋山真邦氏だ。秋山氏に、雪のセント・アンドリュースを訪ねたときの様子を聞いてみた。

朝陽がオールドコースを美しく照らす。9番ホールから撮影した一枚
「セント・アンドリュースは北緯56度ですが、セント・アンドリュース湾の沖を暖流が流れているため、雪は滅多に降りません。年に2、3回ほど淡雪が降るくらいです。この写真はある年の1月末から2月にかけて撮影したものです」(秋山真邦氏、以下同)

オールドコースホテルから撮影。オールドコースと街並みを望む
「頻繁に雪が降るわけではないので、11月~3月のオフシーズンでもプレーはできます。一番驚いたのは、その時期は芝の保護のため人工マットを持参してプレーすること。フェアウェイから打つときは、マットの上にボールを置いて打つんです」

コースを象徴する一枚。18番にかかるスウィルカンブリッジは、1番ホールと18番ホールを横切る小川に架かっている
雪の聖地には意外な美しさがあるが、フェアウェイにマットを敷いて打つ聖地もまた意外。ゴルファーなら一度は訪れたい「セント・アンドリュース」。テレビで見るのとは違う景色を見るのも面白いかもしれない。