祖父が経営するゴルフ練習場で腕を磨いた
森田理香子がゴルフを始めたのは8歳のとき、祖父が地元の京都・山科でゴルフ練習場を営んでいたのがきっかけで、そこで腕を磨いた。
高校時代の彼女は、2年生のときに「世界女子アマ」2位、3年生時には「世界ジュニア」2位、「日本女子オープン」では16位でローアマチュア(アマチュア最高成績)を獲得するなど、輝かしい成績を残した。
森田を育てた二人の師匠
森田は中学時代自身が通う練習場にプロゴルファーの足立香澄が立ち寄ったのをきっかけに、彼女に弟子入りし、指導を受けるようになる。そこから本格的にゴルフに取り組み始め、高校時代の輝かしい成績につながる。そしてプロ入り後は、岡本綾子の門下生となり、表純子、服部真夕らトッププロととも「世界の綾子」の元、現在も腕を磨いている。
プロデビューから順調に勝ち星を重ね、2013年賞金女王に輝く
高校卒業後すぐにプロテストに合格し、翌2009年からツアーにフル参戦した森田は、この年賞金ランク27位となり、いきなりシード権を獲得した。そして2010年「樋口久子IDC大塚家具レディス」では、最終日に「62」をマークし大逆転でツアー初優勝を果たした。
2012年は「ダンロップ女子オープン」でツアー2勝目を飾るなど賞金ランクは7位と大きく飛躍。そして2013年には、年間4勝を挙げ、ツアー最終戦にまでもつれた横峯さくらとの争いを制して初の賞金女王に輝いた。
賞金女王からわずか3年でシード権喪失
2013年賞金女王になった森田理香子は、翌2014年「Tポイントレディス」でツアー通算7勝目を飾るも、この年はこの1勝のみで賞金ランクは16位。2015年は4年ぶりにツアー未勝利に終わったが、賞金ランクは20位とまずまずの成績を残した。
そして2016年は、森田にとってプロ入り後初めてといっていいほど不振が続くシーズンとなった。半数以上の試合で予選落ちし、トップ10フィニッシュはわずか1回、賞金ランク69位で7年間守り続けてきたシード権を喪失した。2017年のツアー出場は、主催者推薦など限られた試合のみとなり、二部にあたるステップアップツアーにも出場することを明言している。
「しなやか」かつ「パワフル」なスウィング
師匠・岡本綾子譲りの流れるようなリズムとしなやかさ、そして力強さを兼ね備えた完成度の高いスウィング。その美しさは、多くのファンを魅力する。
2016年シード権を喪失したものの、まだ27歳。また強い森田が帰ってくることを期待して、2017年の活躍を見守りたい。