蓄熱プリントって一体……?
今回試してみるのが“ミズノムーブウォーマー蓄熱+4℃”。ミズノのムーブウォーマーは“ミズノテックフィル”という中綿を使ったアウターだ。組成であるポリエステル繊維の中を空洞にし、繊維に保持する空気量を多くすることで体温が外に伝わりにくい空気層を作り、さらにこのポリエステル繊維をらせん状にすることで、原綿自体にふくらみを持たせ、保温性をもたせているという。
このムーブウォーマーに蓄熱プリントを施しているのがこのミズノムーブウォーマー蓄熱+4℃だ。そもそもプリントが蓄熱するという発想がなかったので、蓄熱プリントというところでまずびっくり。読んで字のごとく、太陽光を吸収し表面のプリント部分に熱を蓄えるというのだ。一見迷彩柄のように見えるプリントがその蓄熱プリントだという。
さて、この日の調査場所は千葉。風がやや強く、朝の最低気温は0度だという。風があるので体感温度はもっと低い。この日の最高気温は9.5度、最低気温は0.3度となかなかの寒さ。インナーにはユニクロの極暖ヒートテック、その上に化繊のタートルネック、そしてニットのベストを着用。その上にこのミズノムーブウォーマー蓄熱+4℃を着てのラウンドだった。
着て少しすると背中部分がポカポカしてきた。見てみると中の背面部分の素材が違う。この部分には発熱素材の“ブレスサーモ”を使用しているという。ブレスサーモは体からの水分を吸収し、吸着熱を利用して温度を上昇させる発熱素材だ。こりゃ暖かい訳だ。
個人的にはスウィングの時に肩回りが突っ張るのは気になって仕方がない。ただ、このアウターには両脇にストレッチ部分がついているのでその点ではまったく問題がなかった。
ダウンと比べても、軽さも暖かさも申し分無さそうだ。特に陽が出ている時はひときわ暖かく感じた。+4℃というのも偽りが無さそうだ。個人的に嬉しいのがその値段。この暖かさで税抜き1万6000円という手の出しやすい値段設定はお財布にも優しい。ゴルフ以外にも着られそうだし、家での洗濯も出来るのも申し分ない。
普段のアウターにもゴルフにも、他のスポーツにも使えるこのアウター。なかなかに優秀な1枚でした。