先日の「ソニーオープン・イン・ハワイ」はジャスティン・トーマスの圧勝で幕を閉じたが、そのスコア「253」は72ホールにおけるPGAツアー史上最少記録だった。初日から記録づくめだったトーマスの4日間を振り返るとともに、ツアー記録についても見ていこう。

すごいのは、初日の「59」だけじゃなかった!

前試合「SBSトーナメント・オブ・チャンピオンズ」での優勝の勢いそのままにジャスティン・トーマスは初日「59」という驚愕のスコアを叩き出した。ただこの記録はPGAツアー最少記録ではなく、昨年ジム・フューリックが記録した「58」が現在のツアー記録だ。

ちなみに、このフューリックの記録よりも凄い「55」を出した選手がいる。2012年、オーストラリアのライン・ギブソンという選手がPGAツアーの下部組織「ゴルフウィークナショナルプロツアー」で出した記録だ。

画像: このときライン・ギブソンが使用していた山田パターの「エンペラー」も注目された

このときライン・ギブソンが使用していた山田パターの「エンペラー」も注目された

2日目、3日目、4日目……「3連続新記録」だった

今大会でトーマスは、2日目にも「64」というビッグスコアを叩き出し、2日間合計「123」は36ホールでのツアー最少記録。続く3日目は「65」で回り、3日間合計「188」。これも54ホールでのツアー最少記録を更新した。

画像: 飛ばし屋であるトーマスだが、ショットだけでなくパッティングの冴えが好調につながっている

飛ばし屋であるトーマスだが、ショットだけでなくパッティングの冴えが好調につながっている

そして最終日トーマスは、「65」でフィニッシュ。72ホールで「253」ストロークという驚くべき新記録を打ち立てた。それまでは、トミー・アーマーⅢが2003年「テキサス・オープン」でマークした「254」が最少記録だった。

歴史的なスコアカードにサインする前、トーマスは「信じられないような一週間だった。忘れられないものになるよ」と心境を語った

エルス、タイガー以来の記録も達成した

この優勝でトーマスは、2003年のアーニー・エルス以来となるハワイ2連勝を達成。また2位に7打差をつけての優勝だったが、3打差以上つけての2連勝は、2009年「ビュイック・オープン」と「ブリヂストン招待」それぞれ優勝したタイガー・ウッズ以来の快挙でもあった。

画像: 2位に3打差以上つけての優勝は2009年タイガー・ウッズ以来の快挙

2位に3打差以上つけての優勝は2009年タイガー・ウッズ以来の快挙

ちなみにPGAの下部ツアー「WEB.comツアー」では、2016年にドイツの無名プロ、ステファン・イェーガーが4日間トータル「250」というスコアを出しているが、PGAツアーの記録としては今回のトーマスが最少記録。この勢いがどこまで続くのか、今後の活躍に期待したい。

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