新コーチとして選んだのは、ゲーリー・ギルクリスト!?
2017年、コーはコーチもクラブもキャディも替えるなど心機一転し、プロ4シーズン目に挑もうとしている。注目の新コーチについて本人は「まだ正式に契約するかわからない」というが、1月に入ってからギルクリストからレッスンを数回受けたそうだ。
ギルクリストといえば、コーを土壇場で逆転し昨季の賞金女王、年間女王など主要4冠に輝いたアリヤ・ジュタヌガンのスウィングコーチ。かつてレッドベターの下(アカデミー)でコーチを務め、少女時代のミシェル・ウィを指導。その後、レッドベターと袂を分かち自らのアカデミーでヤニ・ツェンを世界ナンバーワンに押し上げたことでも有名だ。現在もジュタヌガーンのほか、リオ五輪銅メダルのフォン・シャンシャンやポーラ・クリーマーらを教えている。
コーにも教えた? 「モーションドリル」
実は、月刊ゴルフダイジェスト2013年7月号で、「ヤニ・ツェンのコーチ」として、このギルクリストを取材していた。そのレッスンの内容をご紹介しよう。
ギルクリストが教えるのは、飛距離と方向性が確実にアップする「モーションドリル」。これを取り入れれば、自然にスウィングのバランスが良くなり、体とクラブをリンクさせた理想の動きが身につくという。
ステップ1:クラブ逆さまドリル「正しい姿勢と肩の正しい回転を覚える」
「ウォーミングアップをかねた“ステップ1”からです。方法は簡単。クラブを逆さまにして素振りをするだけ。スタンスは肩幅、背筋を伸ばして前傾姿勢をつくり、背骨に対して肩を90度フルターンしてください」
「バックスウィングは上半身主導、ダウンスウィングは下半身のリードを意識することでクラブの入射角がシャロー(ゆるやか)になります。長く低いインパクトゾーンを下半身リードで作るのです。ほら、普通にクラブを持って素振りをするより肩を回す感覚が鮮明になったでしょ?」
ステップ2:右手人差し指ドリル「フェース面の管理を体で覚える」
続いては、右手人差し指を伸ばしたまま振るドリル。これにより、フェース面をスクェアに保つ感覚が身につくという。
ステップ3:インパクトドリル「ウェートシフトを体感できる」
最後は、腰を先行させたインパクトの形からスウィングを開始するドリル。インパクトをリハーサルすることで体がそれを形状記憶する効果があるという。ウェートシフトを意識して行う。
この「モーションドリル」を行うことで、飛距離と方向性がアップするようになるという。もしコーが彼をフルタイムのコーチに指名したら、世界ランクトップ4のうち、3人(1位のコー、2位のジュタヌガーン、4位のフォン)を指導することになる。コーの決断に注目だ。
(レッスンは『月刊ゴルフダイジェスト』2013年7月号より抜粋)
写真/姉崎正
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