削りの匠・千葉文雄氏が研磨した
このアイアンは、パーツメーカーである「RODDIO(ロッディオ)」が2015年に100セット限定で発売した、匠が削る「マイスターシリーズ」のひとつ。正式名称は「マイスターC MB」と言うそうだ。
このアイアンを削ったのは、数多くのプロのクラブを生み出してきたクラブ研磨師・千葉文雄氏。アイアン作りの世界で知らぬ者のないレジェンドだ。このアイアンに一目惚れしたというKさんはその魅力をこう語る。
「こんなにカッコいいアイアンがあるのか! と衝撃を受けました。近所のショップにワンセットだけあると聞いて、『今から買いに行くから取っておいてください!』と慌てて買いに行ったくらい。マッスルバックなのですが、打つとやさしい。最高のアイアンです」(Kさん)
![画像: ヘッドに残された研磨跡が、匠の息吹を感じさせる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2017/02/10/08aa616229181a31628effbb5e0099982ea4dac6_xlarge.jpg)
ヘッドに残された研磨跡が、匠の息吹を感じさせる
「特に気に入っているのが、ネックからトウにかけてのライン。そして鋭角的に削られたトウ側の頂点の形状ですね。いかにもシャープで、ビシッと打てそう。それでいてやさしさも感じさせてくれるんです」と、Kさんはヘッドを見つめながら愛おしそうに語ってくれた。
![画像: トウ側の頂点が鋭角的に削られていてシャープな印象に。細すぎず、太すぎないトップブレードはやさしさも感じさせる。ネックの形状も絶妙の一言だ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2017/02/10/fca430ec8c2b2d8f1686a504aa0d9baa4d508cca_xlarge.jpg)
トウ側の頂点が鋭角的に削られていてシャープな印象に。細すぎず、太すぎないトップブレードはやさしさも感じさせる。ネックの形状も絶妙の一言だ
ロッディオにこのアイアンに関して問い合わせたところ、限定100セットでの販売を特約店に告知したところ、ヘッド単体9個セットで27万円と高額ながらアッと言う間に受注が埋まって事実上の「完売」となり、HPに載せることさえしなかった、とのこと。つまり今では入手不可能。
![画像: フェース面にも研磨の跡が見える。所有感を満たしまくってくれるアイアンだ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2017/02/10/407676864c652cc9edf5468d98a5ba8e528616b0_xlarge.jpg)
フェース面にも研磨の跡が見える。所有感を満たしまくってくれるアイアンだ
入手できないとなると逆に欲しくなるのが人情だが、実はこのマイスターシリーズは2年に1度の発売で、2017年の秋頃、ニューモデルが発表になる予定だという。「ただ、今回もHP等で告知は行わないと思います」(担当者)ということで、欲しい人はゴルフ工房などロッディオの特約店に問い合わせ、こまめに情報をチェックする必要がある。究極の“レアもの”アイアンなのだ。
![画像: 「打感も最高!」とKさん](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2017/02/10/001d9736ccb30384789a4eabf3545c605de436b9_xlarge.jpg)
「打感も最高!」とKさん
![画像: なぜかモノクロが似合う。そんなアイアンでした](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2017/02/10/04b6715b4ebddcf16dacb31f0555c10d9d2c5f5d_xlarge.jpg)
なぜかモノクロが似合う。そんなアイアンでした