新開発の「マイクロヒンジ・インサート」によりインパクト後ボールにすぐに順回転がかかり、結果として方向性や距離感が安定するというオデッセイの新製品「O-WORKS」。ラインアップされた11モデルすべてをプロ資格を持つ「みんなのゴルフダイジェスト編集部員」中村修が試打し、11回に分けてその性能をレポートする。第一回は、もっともオーソドックスな形状の「#1」だ!
転がりの良さが魅力の「O-WORKS」。#1は“構えやすさ”もバツグン
「まず、O-WORKSすべてに言えることですが、打感の良さは特筆ものです。軟らかいけれど芯がある打感で、ボールが一度フェースに引っつき、そのあと弾き飛ばしてくれるような感触があります。手に正確なフィードバックが伝わってくるので、非常にタッチが出しやすいのが大きな特徴。打感の印象そのままに直進性が高いのも魅力です」(中村、以下同)
11モデルのなかでまずピックアップするのが「O-WORKS」の中でもっともオーソドックスな形状と言える「#1」。
「まず、非常に構えやすいパターという印象を受けました。ヘッド前後に走る白い帯状のラインと垂直に交わる白と赤のラインの効果で、ターゲットラインに対して直角にフェースを合わせやすくなっています。オフセットがついている(フェース面がシャフト軸線より後方にある)ため、体の中心にセットしやすい。構えやすさ、狙いやすさはO-WORKSの中でも屈指の一本になっています」
実際に打ってみると、その「つかまりの良さ」を評価。
「構えた段階では体の中心にセットしやすいのですが、実際にストロークしてみると、オフセットがあることで若干ハンドファーストの状態でインパクトしやすくなります。そのためボールが“つかまる”感覚があり、右にすっぽ抜けるようなことがありません。実はパターでもボールをつかまえることはラインに乗せて距離感を出すためには非常に重要なのですが、それがやりやすいクラブだとも言えそうです」
中村によれば、ドライバーショットがスライスする人は、パットでもボールが右に抜けるケースがあるという。スライサーの方には、一度このパターを試すことを是非勧めたい。