新開発の「マイクロヒンジ・インサート」によりインパクト後ボールにすぐに順回転がかかり、結果として方向性や距離感が安定するというオデッセイの新製品「O-WORKS」。ラインアップされた11モデルすべてをプロ資格を持つ「みんなのゴルフダイジェスト編集部員」中村修が試打し、11回に分けてその性能をレポートする。8回目は、オーソドックスな形状の「#1」のワイドソールバージョンである「#1W」をテスト!
シャープさと安心感のバランスがとれた形状
パッと見た瞬間に、なんとも言えない安心感を覚える形状をしているのが「#1W」。それはおそらく、オーソドックスな形状であることの安心感と、幅広なワイドソール形状による安心感、その足し算がもたらすものだ。
「ワイドソールだけあって、ポンと置いたときのヘッドのすわりもすごくいいですね。さらにややアップライトに見え、トップブレードにも厚みがある。いい意味での鈍感さを、パター全体が主張しているようです」(中村修、以下同)
実際、ブレードタイプの見た目の印象とは裏腹に、シャフトを水平にするとフェース面はかなり上を向く。これは、ストローク中にフェースの開閉が“やや起きにくい”ことを示唆し、マレット型、もっと言えばネオマレットに近い機能をこのパターは持っていることを予感させる。つまり、真っすぐ動かしやすく、ミスヒットに強いパターということだ。
入れたい3〜5メートルでショート。「くぅ〜、打ててない!」がなくなるかも
「実際に打ってみても、やはり当たり負けをせずにワイドソールがしっかりとボールを押してくれる感覚があります。ショートパットからロングパットまで、オールラウンドプレーヤーとして活躍してくれそうなパターです」
「なかでも強みを発揮しそうなのが、3〜5メートルのミドルパット。3パットする心配はほぼなく、“できれば入れたい”という距離のパターでは、ショートするのが一番悲しいものですが、O-WORKS自体が持つ転がりの良さも相まって、しっかりカップまで届かせてくれます」
入れごろ外しごろのパットが届かなくて己の心の弱さを責めているみなさん、パターを替えるだけでその問題、解決してしまうかもですぞ。