「走るときの動き」が飛ばしの秘密だ
「『スプリントスイング』を一言で説明すれば、それは『走る動き』で打つというやり方のこと。それだけに、『走る動き』さえできれば誰にでもできる簡単な打ち方です」(南出)
たとえばスピードスケート。選手は腕や脚をを速く大きく動かすが、頭や上体の軸はブレない。それはつまり、『走る動き』によって身体の中心に軸がつくられている状態だ。走ることによって軸ができる。その感覚をゴルフに応用したのが、スプリントスイング打法だ。
では、その感覚を身につけるにはどうしたらよいのだろうか?
足踏みにつられて腕を振ってみよう
「その場で足踏みしながら腕を振ってみてください。大きく動かせば動かすほど、より安定感を感じられるはずでしょう。それが、走る動きによって身体に軸ができた状態です」(岡本)
ひざの動きがスウィングを導く
「スプリングスイング理論ではスイングをひざの曲げ伸ばしで行います。ひざの曲げ伸ばしに連動して上体がねじられ、ねじり戻されることで、大きなパワーを生み出すんです。バックスウィングでは右ひざを大きく伸ばし、インパクトからフォローにかけては左ひざを大きく伸ばしていくのがポイントです」(南出)
意識的な体重移動は行わず「中心軸」で振る
「従来必須とされている意識的な体重移動はしません。右脚から左脚へと地面を踏み込む圧力は変化しますが、それは筋肉運動による圧力の変化であって、体重移動とは別物。身体の中心に設定した中心軸を軸に回転することを主眼に置く打ち方です」(岡本)
スプリント打法は、人間の身体の特性に合う理にかなった動きなので、一度習得してしまえば、無意識的に実践することができる。400ヤード超えの男たちが実践するこの理論、飛ばし効果はお墨付きだ。
南出・岡本コンビがスプリント打法のすべてを説明した最新書籍は2017年4月6日発売。さらに詳しく知りたい人、飛距離を劇的に伸ばしたいすべてのゴルファーは、ぜひチェックを。
この記事の内容はゴルフダイジェスト新書「そんな飛距離でよく我慢できるねッ!」より抜粋。こちらも必読!