2017年の男子ツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」で最終日に65とベストスコアをマークし2位となった藤本佳則。テレビを見ながら「小柄なのになんであんなに飛ぶの!?」と思った方お多いだろう。そんな藤本のスウィングを、みんなのゴルフダイジェスト編集部員でプロゴルファーの中村修が解説。キーワードは“地面反力”だ!

地面のチカラを使って飛ばしていた

ドライビングディスタンス293.38Yで堂々の11位と飛ばし屋の藤本選手。飛距離だけでなく、昨年の部門別成績を見てみると、パーオン率は2位と抜群のショット力を誇っています。

そんな藤本選手は、身長165センチ、体重68キロと小柄。小柄でありながら飛んで曲がらないショットを打てる秘密は、ズバリ「地面」のエネルギーを使っているからなのです。

インパクトに力を伝える「左ひざを伸ばす」動き

注目してもらいたいのはダウンスウィングの下半身の動きです。切り返し以降、ダウンスウィングでは左足にしっかりと加重し、地面を踏みしめています(写真下左)。

そこからインパクトにかけて、頭の高さを変えずに、左ひざがピーン! と伸びているのがお分かりでしょうか(写真下右)。

ダウンで左足で地面を踏む動き。そして、それが跳ね返るエネルギー(地面反力)を使うことで、インパクトにマックスのエネルギーを集めているのです。左ひざを伸ばすことで、体が左に流れないというメリットもあります。

藤本選手が小柄でも300ヤード級の飛距離を平均して打てる理由は、この下半身の動き、地面からのエネルギーを使うスウィングにあるのです。

画像: インパクトに力を伝える「左ひざを伸ばす」動き

ダウンスウィングで左に流れてしまいパワーが伝わらない人は、写真上左のガニ股気味になる形をマネしてみましょう。左サイドが流れなくなり、下半身リードでしっかりインパクトでパワーを伝えられるようになります。もちろん、ピーンと伸びた左ひざも大いに参考にしてもらいたいですね。

2016年シーズンはフェアウェイキープ率に課題が残った藤本選手ですが、開幕戦を見る限り、正確性も増しているように思います。今シーズンの、さらなる活躍に期待がもてますね。

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