そのときは、アン・シネを取材に行ったわけではなく、イ・ボミら韓国の女子プロの9割くらいが済むといわれる韓国の水原(スウォン)市を取材しに行ったんです。ソウルの南から水原の一帯は練習場・コースが多くあり、韓国のトップコーチも多く住む、ゴルフ環境のいいエリアなんです。
ボミをはじめ、キム・ハヌルやアン・ソンジュなど多くのプロが居を構えていますが、アン・シネのご家族も、少なくとも取材当時はあのあたりに住んでいました。
一通りの取材を終え、誰か現地でアポイントを取れる女子プロはいないかと探したところ、「アン・シネが練習中だ」という情報をキャッチ。早速マネジャーに連絡を取ったところ、取材OKとのことだったので、練習場に向かったんです。
アン・シネの存在自体は知っていました。「すごい美人がいる」という感じで。韓国で取材した感じでは、プロゴルファーというよりも芸能人に近い扱いをされている印象でしたね。
練習場に着くと、露出度の高い衣装に着替えてくれていたのにまずビックリしました。こちらからオーダーしたわけではなく、それだけサービス精神が旺盛なんですよね。見せるということ、見られるということに対する意識が非常に高い。プロ根性というんでしょうか。
一方で、本人はすごく真面目で、感じのいい女性です。ツンケンすることも一切なく、質問にもひとつひとつ丁寧に、ちゃんと答えてくれました。
そのときはまだ日本のQT(クオリファイング・トーナメント、ツアーの予選会)を受ける前ですが、日本ツアーへの挑戦はすでに決まっていて、「日本で人気が出るように頑張りたい」と言っていました。お父さんが癌を患っていて、その父のためにも、一家の支えになれるように頑張りたいと。とても真面目でいい子だと思います。
ランチをとりながら取材したのですが、アン・シネが注文したのはヘルシーなサラダランチ。しかも、それを半分くらい残していました。本人は否定しましたが、体型を維持するためにも、きっとすごく努力してるんだろうなあと思います。