たしかな機能で近年ファン層を急拡大させているピンのドライバー。その最新モデルと思われるヘッドが、2017年の全米オープン開催直前に、USGAの公認リストに掲載された。モデル名「G400」と読み取れるこのヘッド、現在開催中の果たしてナニモノ?

「G400」(?)ドライバー3モデルがリストに載った

Gドライバーが2016年2月9日発売、前々作のG30ドライバーが2014年9月5日発売であることを考えると、2018年モデルであることが予想される。なにしろメーカー未発表のモデルなので、その性能は類推するしかないのだが、パッと見て目につくのはソール後方のタングステンウェート。

画像: 「G400」(?)ドライバー3モデルがリストに載った

ドライバーヘッドは基本的には軽量で剛性の高いチタンで作られるが、タングステンウェートはチタンより重い素材。これがソールの最後部にあるということは、それだけ低重心かつ深重心になることが予想される。

ピンの従来モデルを踏襲した、低重心かつ深重心の、ミスヒットに強い高慣性モーメントドライバーになっていそうな気配だ。ちなみに、同社のドライバーでいうと、2014年発売のi25にタングステンウェートが採用されていた。

「LST」と「FST」もラインナップされる見込み

さて、昨今のピンのドライバーは、メインモデルひとつにサブモデルがふたつ、というのが定番となっているが、今回もそれは踏襲される模様。

画像1: www.usga.org
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こちらが「LST」と書かれたモデル。ピンでLSTといえば、「ロー・スピン・テクノロジー」の頭文字。メインモデルよりもさらにロースピンになったモデルと思われる。G400に比べタングステンウェートの位置がフェース寄りになっており、その分重心が浅くなり、スピンが減っているのかもしれない。

画像2: www.usga.org
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そして最後は「SFT」モデル。これもおそらくは従来からある「ストレート・フライト・テクノロジー」の略称であるはず。つかまりが良く、直進性の高いモデルを表すもので、タングステンウェートの位置がネック寄りにあることから、フェースターンが起こりやすいモデルであることが予想される。

このモデル、全米オープンからツアーに投入されており、現地からのレポートによると日本ツアーから参戦しているチャン・キムもテストしているという。ピンといえばなんといっても看板選手はバッバ・ワトソン。ほかにもリー・ウェストウッドやルイ・ウーストハイゼンなど実力選手が並ぶ。彼が新しいドライバーを即時投入するかどうかはまったくもって未知数だが、彼らが本選で活躍したならば、彼が手にしているドライバーにも、ぜひ注目したいところだ。

いいものができない限りモデルチェンジ自体を行わないとも言われるピンのプロダクト。そして、モノクロなので実際はわからないが、すごくシンプルなデザインが、かえって性能の高さを予感させる。発表を楽しみに待ちたいところだ。

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