さぁ、出撃だ!モンスターコースを倒す準備は整った
ジェイルブレイク――。檻を突き破るほどのヘッドスピードとボール初速、そのデビューはあまりにもセンセーショナルだった。
カーボンコンポジットドライバーのパイオニアであるキャロウェイゴルフが満を持して投入したドライバー「GBBエピックシリーズ」。昨年末、2016年のマスターズチャンピオン、ダニー・ウィレットが使う姿がスクープされた。洗練されたデザインと明らかに違いのある、その飛距離性能に周りのプロは「キャロウェイのニュードライバーは凄い!」と驚いたという。
発売と同時に瞬く間に人気が広がり、いまも人気ドライバー1位の座を保持し続けている。2017年、バルスパー選手権でアダム・ハドウィンが「GBBエピックシリーズ」の記念すべきUSPGA初優勝をマークしたように、使用プロは好成績を収め続けている。そして舞台は最強のゴルファーを決める全米オープンへ。
会場となるエリンヒルズGCはアメリカのコースとは思えないくらい、リンクスをイメージさせる佇まいをもつ全長7800ヤードの超モンスターコース。そのタフなセッティングは世界ランク上位のプロたちをも苦しめる。選手たちは、うねりくるフェアウェイに深いという言葉では言い表せないラフ、強い風と戦わなければならない。
しかし、どんなに風が吹こうともキャロウェイのスタッフプレーヤーには関係ない。とくにアレックス・ノレンなどのようにプロたちが好んで使う「GBBエピック サブゼロ」は余分なスピンを抑えた強い弾道が特徴的なドライバー。風が少ないときは高くスピンを抑えた弾道で、風が強い日には、その風をも切り裂く強い弾道で、ハザードを楽に越えていくはずだ。
ボールにも注目! クロム ソフト X
そして、エリンヒルズGCでの活躍が期待できる理由はもうひとつ、キャロウェイのボールにはディンプルではない「ヘックスエアロネットワークパターン」が施されている。風の影響を受けにくく、飛距離性能にもすぐれる。ニューモデル「クロム ソフト X」。このボールがあれば、超難関セッティングさえも彼らにはメリットとなって働くことだろう。
会場では練習日から試合開始ギリギリまでサービスカーのなかでテクニシャンたちによって、「GBB EPIC サブゼロ」のセッティングが煮詰められている。そして完璧なチューンを施したクラブが完成したとき、世界中のゴルファーの記憶に残り、USPGAの歴史に名を刻む新たなチャンピオンがキャロウェイのスタッフプレーヤーの中から誕生しているのだろう。