ラウンド終盤の上がり3ホールはただでさえ疲れがたまってスウィングが乱れがち。そこに夏の暑さが加わればミスの確率が急上昇だ。そんな上がり3ホールの制し方を、2005年にレッスン・オブ・ザ・イヤーを受賞した増田哲仁プロに教えてもらおう。

夏の上がり3ホールは「プレーオフ」だと考える

消耗度が激しい夏の上がり3ホールで崩れないためには、まず気持ちの切り替えが大事だと増田プロ。

「ゴールが見えて気持ちがゆるんだり、スコアがいいと守りに入ってしまうのが、スコアを崩す原因。プロで強い選手は最後の3ホールで、ギアをもう一段上げてきます。上がり3ホールに来たら、ここからサドンデスのプレーオフが始まるぐらいの意識で、より集中力を高めることが大事なんです。

疲れていると、漠然とティショットを打ってしまいがちなので、目標にどんな球筋で打っていくかを、明確にイメージします。また疲労が溜まってくると、下半身が止まって手打ちになりやすいので、体の回転が使いやすいように、スタンスを狭く構えるといいでしょう」(増田、以下同)

画像: 「体重移動は抑え、スタンスを狭くして、体の回転で打っていく。上体を起こして構え、無理に頭を残さずに、しっかり振り抜きます」

「体重移動は抑え、スタンスを狭くして、体の回転で打っていく。上体を起こして構え、無理に頭を残さずに、しっかり振り抜きます」

ティグラウンドに立ったら、まずは通常のホールよりも一層強く狙いを定めて構える。

「弾道や球筋の明確なイメージがないと、脳が迷って体に指令を出せないので、いろいろなミスが出てしまうんです」(増田)

画像: 疲れてきたときほどイメージをしっかり持ってプレーをしよう

疲れてきたときほどイメージをしっかり持ってプレーをしよう

ブレ防止狙いの広めスタンスは“ミスを呼ぶ”ので注意!

また、ラウンド後半で下半身の疲れを感じ、体を安定させようとして、スタンスを広くするのは間違いだという。スタンスを広くすると下半身が固定され、手打ちになりやすいからだ。

「タンスを広げると余計に下半身が使いにくくなり、手打ちを助長します。前傾も深くなりやすいので注意です。ちゃんと当てようとして、頭を残しすぎるのもNG。体重移動は抑え、スタンスは狭くして、無理に頭を残さずに体の回転で打っていくのがコツです」

画像: 広くがっちりスタンスするほどしんどくなります。「グリップ短く」も忘れずに!

広くがっちりスタンスするほどしんどくなります。「グリップ短く」も忘れずに!

ラウンド終盤の上がり3ホールにスコアを崩してはもったいない。特にこれからの時期は暑さとの戦いにもなるので、増田プロのコツを意識して、最後まで締まったプレーをしよう。

写真/増田保雄

(週刊ゴルフダイジェスト2015年7/21号より抜粋)

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