4代目の“エボ4”は、男子プロに人気の“エボ2”進化版!
「スピーダーエボリューションⅠ(青)とⅢ(赤)はシャフトの中間部から先端にかけてしなりのポイントがある、典型的な“走り系”のシャフトでした。それに対して、二代目のエボリューションⅡは先端剛性が高く中から手元にかけてしなるポイントがある“弾き系”のシャフト。今回のⅣはⅡに近いというか、進化版という印象です」(中村修、以下同)
具体的に言えば、手元と先端には剛性感があり、シャフトのしなりは中間部で感じられる印象。切り返し直後から中間部が大きくしなり、しなった状態のままインパクトを迎えて、そのままボールをシャフトが押し込んで弾くような挙動。
「とにかく弾きの強いⅡに対して、Ⅳはインパクトでボールを強く押し込めるシャフト。一瞬の弾きだけでなく、しっかりと押せることで方向性も出しやすいし、ボールをコントロールすることができます。叩いても方向性がいいというのは、かなりの魅力ですね」
振ったなりの球が出る安心感。ハードヒッターさん、朗報ですよ!
全体的には「しっかり」という印象の強いシャフトで、自身が使用して気に入ったことからも、男子プロにハマりそうだと中村は言う。
「今回は、60グラム台の“661”のSシャフトを、ヘッドスピード45~47メートル/秒で試打しましたが、頼りなさは当然のごとくなく、振れば振った分だけ応えてくれる頼もしさを感じました。弾道は中弾道で強く、ほどよくスピン量を抑えて飛ばせるシャフトだといえます。振ったなりの球が出るシャフトなので、男子プロや、ある程度ヘッドスピードがある人、吹き上がりを抑えて中弾道で飛ばしたい人などに向くシャフトですね」
特に合いそうなのは、テーラーメイドの「M1」や、今回組わせたピンの新製品「G400 LSテック(2017年9月7日発売)」など、大型かつ低スピン系のヘッド。そのようなヘッドを使用しているゴルファーは、このシャフトへのリシャフトを検討する価値がある。