とにかく飛距離を求めて開発された
「飛ぶ」というウワサが編集部にも聞こえてきて、気になっていた「スリクソンX」。メーカー主催の試打会で打つ機会があったので、レポートします。使用クラブはスリクソンZ565の9.5度、試打したコースは、「おおむらさきGC」東1番ホールです。(気温28度、向かい風約3m)
弾道計測器「トラックマン」で計測したところ、トータル飛距離は274.9ヤード。たしかに飛びますね。注目すべきはスピン量が2087回転/分と非常に少ないこと。打出し角は14.1度と高めですが、スピン量は普段より500回転以上少ない数値です。高打ち出しで低スピンで飛ぶボール、と言えそうです。
ただ、飛びに特化している分、欠点もあります。それは打感とスピン。総じて飛び系ボールは打感が硬くなり、アプローチでのスピン量が少なくなる傾向があり、それはスリクソンXにも当てはまります。
ただ、スリクソンXの場合、打感は硬いものの我慢できる範囲のもので、硬めの打感が好みの方にはそれほど違和感はないレベル。一方、アプローチではある程度ランを計算に入れる必要がありそうです。
低スピンボールには「軟らかめシャフト」が合う!
最後に、飛距離性能をアップしたボールを使うためのコツを。試打データからも明らかなように、この手のボールはスピンが少ないのが特徴。いまどきはドライバーも低スピン化が進んでいるため、怖いのはスピンが減りすぎてドロップしてしまうこと。
飛距離特化型ボールで思うように飛ばないという人は、ドライバーを購入する際、フレックスを一段階軟らかくするのがオススメです。シャフトのしなりを感じることでタイミングも取りやすくなるし、しなり戻りの効果で打出し角が高くなり、結果的に高打ち出し・低スピンのビッグボールが打ちやすくなります。
高打出し低スピンの効果は、飛距離だけでなく曲がり幅が狭くなる効果もあるのでコースでは強い味方になってくれること間違いなし。ドライバーが苦手、飛ばないという人は、一度試してみることを勧めます。
※2017年8月16日19時30分 一部加筆修正しました