反発係数0.86超! コイツは飛びそう、金エッグ
金エッグ、ことスーパーエッグは、今回45.75インチと46.75インチの「ロングスペック」のふたつが用意されている。なんと言っても反発係数0.86を超える(ルールは0.83以内が適合)というフェース面の反発が特徴で、長尺シャフトと相まって、とんでもない飛びをもたらしそうな佇まいだ。
みんなのゴルフダイジェスト編集部員でプロゴルファーによれば、「高反発らしい高い音と、強い弾きを感じます。ヘッドスピード42m/sで打ったところ、飛距離は248ヤード。飛距離性能は言うまでもなく、抜群です」
フェアウェイウッドもユーティリティも高反発化
今回の金エッグは、ドライバーのみならず、フェアウェイウッドもユーティリティも反発係数0.84オーバーの高反発化。23度の6UTを打った中村修によれば、ドライバーのヘッドスピード42m/s相当で打ったところ、190ヤードの飛距離が出たとのこと。23度UTで200ヤード弱が打てたらゴルフはラクだ。
言わずもがな、ユーティリティはやさしいクラブではあるが、飛ぶクラブではない。飛ぶクラブではないはずのユーティリティが飛ぶことのメリットは、決して少なくはないはずだ。
適合内で飛距離を追求しているのが「赤エッグ」
赤エッグドライバーは金エッグとは逆に、通常シャフト45.5インチに対し、44.5インチの「インパクトスペック」という“短尺バージョン”を用意。中村はこれを気に入ったという。
「長尺が苦手な人は少なくないと思いますが、これは扱いやすさが抜群にいいですね。ヘッド重量が重く、それもあってしっかりと振り切ることができます。打感もしっかりとしているし、これはオススメ」
アイアンはルール適合の赤エッグから2モデルがラインナップされた。一つ目は赤エッグアイアンPC。これはエッグらしい大型ヘッドで幅広ソールの、ラクに飛距離が出るアイアン。契約プロの青山薫プロが打ったところ、9番アイアンで190ヤード飛んだというから恐ろしい。
昨今はアイアンにも飛距離を求めるのが常識と化している。元々飛び系アイアンのブームはエッグが火付け役のひとつ。“元祖”の矜持が感じられる飛び性能を有している。
とにかくやさしく、なるべく遠くに飛ばしたい。そう考えるゴルファーなら、検討する価値のあるアイアンになっている。実際、反発係数はルールギリギリの0.82オーバー。フェースのたわみで反発性能がアップしているという、まるでドライバーを筆頭としたウッドクラブのような商品説明がされる“アイアン”だ。
アイアンのもうひとモデルは「赤エッグアイアンPF」。こちらはフォージド(鍛造)モデルで、PCよりもロフトが全体的に1度寝ており、全体的にシャープな印象を受けるモデル。飛びだけ、やさしさだけでなく、多少は構えたときのシャープさも欲しいよね、というゴルファーに“刺さる”アイアンと言える。
もちろん飛ばないわけではない。むしろ飛ぶ。フェース厚は1.9ミリと極めて薄く、高初速エリアは幅広い。あくまでベースは“飛び系”だ。
金エッグはドライバーが二種類にフェアウェイウッドにユーティリティ、赤エッグはドライバーが二種類にフェアウェイウッドにユーティリティに加え、アイアンも二種類と、一気に発表された新しいエッグシリーズ。
もはやドライバーのみならず、フェアウェイウッドにユーティリティ、さらにはアイアンに至るまで、“仁義なき飛距離戦争”の様相を呈している日本のゴルフギア界。高反発とルール限界、ふたつのエッグがその中心で大暴れしそうな気配が、発表会からは感じられた。発売は2017年9月の予定だ。