キャリアグランドスラムがかかるジョーダン・スピース
2017年8月9日水曜日。いよいよ明日全米プロが開幕ということで、練習日にも関わらずティグラウンドやグリーン周りには2重、3重のギャラリーが取り囲み熱い声援を送っていました。
日本期待の松山英樹は2時間ほどの軽めの調整で終了しました。先週のWGC優勝後は休みを取らず、翌日に練習ラウンドをしていましたので疲労が溜まっていたのだと思います。ただ、早めに会場入りして開幕前日に休みを取るタイプの選手もいるので、調整はまったく問題ないと思います。リフレッシュをして、試合に備えてほしいですね。
米メディアはスピースの「キャリアグランドスラム」に注目
今大会の米メディアの最大の関心事はジョーダン・スピースの史上最年少キャリアグランドスラムです。ゴルフチャンネルではタイガーの最年少キャリアグランドスラムのプレーや記録を紹介しながら、スピースが達成する可能性について議論した番組が多く見られました。
「期待は何もしていません。とにかく目の前のことに集中して挑戦するだけです」
スピースは公式会見でキャリアグランドスラムを期待する記者たちに、自分のプレーに集中するだけだと語りました。
「最年少キャリアグランドスラムを達成しなきゃいけないかって?いや、そのようなプレッシャーは感じないね。できたらクールかって?もちろん素晴らしいことだけどね!」
松山もWGC前に調子が上向かず「なにも期待できる状況ではない」と語りながら、言葉とは裏腹に圧巻のプレーを見せましたが、スピースからは期待をコントロールする余裕と自信を感じました。
要注意は17番パー3? レッドベターが語る全米プロ選手権
「クエイルホローで最も要注意なコースは17番パー3だ」
そう語ったのはラファ・カブレラ・ベロを指導するデビッド・レッドベターです。米テレビ局で今大会の解説をするレッドベターがその理由を語ってくれました。
「あっという間にダブルボギーを打つタフなホールだ。左はグリーンに乗っても池に入るほど傾斜がきついし、右に外しても池へ向かうグリーンの傾斜がきつく寄せることは困難だ。トップ選手とはいえ230ヤード先から15ヤードの幅に打つのはプレッシャーがかかるものだ」
今日の練習ラウンドでスピースは17番でティショットを池に入れていました。その後、コーチのキャメロン・マコーミックとグリーン右からのアプローチの練習を念入りに行っていましたが、グリーン奥や左側に置いた仮想カップにまったく寄りません。かなりスピンの利いた絶妙なアプローチでもまったく止まらず、レッドベターの言っている意味が分かりました。
「ヒデキは先週のWGCで最終日に素晴らしい勝ち方をしたね。先週のようなショットが打てれば優勝争いに加わってくるだろう」
レッドベターをはじめ、アメリカメディアも注目する松山選手のプレー。松山とスピースが最終日最終組になり、優勝争いの中17番ホールをむかえたらどうなるのだろうか。我々も日本人メジャー初制覇の期待をコントロールして試合に臨む必要がありそうです。
写真/姉崎正