前週の「ファンケルクラシック」で5人のプレーオフを制した米山剛が「広島シニア」で63のビッグスコアで2週連続の2勝目を挙げた。学生タイトルを総なめし99年にはツアーで3勝を挙げたものの、その後不調に陥った米山が、2017年に復活した裏には、「大改造」ともいうべきスウィング改造があった! 復活のスウィングを、プロゴルファー・中村修が分析!
5年かけてスウィング改造。トップが全然違う!
ジュニア時代から築き上げてきたスウィングが、45歳頃、思い通りに打てなくなったという米山プロ。試合に出場しながらスウィング改造も試みてはいたものの、なかなかうまくいかなかったといいます。
その後、試合から離れて谷将貴コーチの指導のもと5年かけたスウィング改造に成功。トップをフラットでコンパクトにしたことで軌道が安定したそうです。45歳を過ぎてからここまでスウィングを大改造するとは、その覚悟には本当に頭が下がります。
改造前の腕を高く上げるトップから改造後のフラットでコンパクトなトップにしたことで、腕の動く量と体の回転量が比例。体の回転に腕が同調しやすくなっています。バックスウィングで腕を使い過ぎないことで、回転で打てるシンプルで効率的なスウィングにつながったということでしょう。
先週の「ファンケルクラシック」のプレーオフではベタピンのイーグルで優勝を決めた米山剛プロ。今シーズンのシニアツアーをさらに盛り上げてくれることでしょう。
写真/亀山修