“驚くべき打感の良さ”を持つEPIC
8月が間もなく終わろうとする中、現段階での2017年最大のヒットドライバーといえば、GBB EPICで間違いがない。その飛距離性能でプロアマ問わずに大人気となったこのドライバーだが、打感が苦手というゴルファーが一定数いたのは事実。
今回、みんなのゴルフダイジェスト編集部が「GBB EPIC」にフルチタンのフォージドモデルが加わると聞いた時、まず気になったのがこの打感だ。フルチタンならば打感はかなり良くなっているはず。しかも、このEPICフォージドは日本国内でのショップ限定モデル。そして日本人は打感にかなりうるさい……となれば、打ってたしかめるよりほかはない。
というわけで、編集部のプロゴルファー・中村修が新小岩の秘密基地「パフォーマンスゴルフスタジオ」に発表前段階のドライバーを持ち込み、試打を敢行した。
「まず、顔がよくなりました。大きいんだけど、大きさを感じさせない、往年の名器『レガシー』を思わせる、キレイな丸顔をしています。また、フェースの色がブラックからシルバーになったことでロフトが多く見え、安心感があります」
さて、では実際に打ってみるとどうか。
「ある意味では予想通りですが、本当に打感がいい。既存モデルであるEPICスター、サブゼロと同じようにジェイルブレイクテクノロジーが搭載されているとのことですが、弾くんだけど軟らかい、フォージドならではの打感を味わうことができます」(中村)
カーボンを採用することでボディは軽量化することが可能。そこで生まれた余剰重量を最適に配分することで、重心を適正な位置に配置する。これはキャロウェイが得意とするテクノロジーだが、あえてフルチタンにすることで、カーボンでは得られない打感を味わえるというわけだ。「EPICは打感がちょっとなぁ」と敬遠していたゴルファーにとって、これは朗報だろう。
しかも、意外なことにと言っては失礼だが、このEPICフォージド、飛距離性能もかなり高いのだという。
「私が打った限りでは、EPICスターよりも初速が高くなり、かなり飛んでいました。女子ツアーで現在“スター”を使っている選手で、フォージドに変える選手は少なくないかもしれません。打感が柔らかい分、球離れが遅くなって、ボールを操れる感覚もありますから」(中村)
ヒール寄りにウェートがセットされていることで重心アングルの大きさも感じられる。つまり、つかまる。
「フォージドかスター、どちらか選ぶとしたら、間違いなくフォージド。一発の飛びはスターのほうがあると思うが、打感の良さも相まって、1ラウンドでスコアを良くしてくれるドライバーだと感じました」(中村)
発売は2017年10月予定。限定発売なので“マボロシのドライバー”になるかも。