上がり3ホールというより上がり5ホールが勝負のカギを握る
キムトモさん、今週は金田久美子プロのバッグを担ぐと聞きました。
「そうなんです、千葉で開催する試合では、担がせてもらうことが多いんですよ。上位進出の一役を担いたいですね」(木村)
開催コースはどんなコースなのですか?
「オークビレッヂは何度も回った経験がありますが、すべてのホールで共通しているのは、グリーンには段があり、グリーン面が分かれていること。ですので、グリーンを狙うショットでピンが切られている面に乗せることが重要になります」
では、上がりホールのコース攻略のポイントを教えてください。
「勝負の分かれ目は14番のパー3から始まる上がり5ホールになると思います。14番パー3は安全に行こうとすると3パットのリスクがあり、攻めると池のリスクもありますが、優勝争いの最中であれば、積極的に攻めてピンを狙う勇気が必要になりますね」(木村プロ)
確実にパーをとっておきたい難ホール・15番(380Y、パー4)
続いては15番ホールです。
「このホールはフェアウェイは広いもののラフの幅が狭く、曲げると左右にはOBが待っています。風次第ですがアゲンストになると難易度が増します。2打目からもグリーンが池方向に張り出しているので、左へ外すのはNGです。ピンポジション次第になりますが、バーディを獲る確率は低いので確実にパーで次のホールにつなげたいです」(木村プロ)
フェアウェイーキープが「3打め勝負」の秘訣。16番(535Y、パー5)
16番。パー5なのでやはりバーディを狙いたいホールでしょうか。
「そうですね。ただし、2打で届くパー5ではないので、3打目をフェアウェイから打つことがバーディにつながります。3打目地点が狭いので、ドライバーをフェアウェイ右サイドに置き、2打目を打ちやすくすることがまず先決です」
「100ヤード以内のフェアウェイから打つ3打目地点は打ち上げとなり、ピンの根元が見えないので、ピンまでの距離をしっかり計算し、イメージをしっかり頭に描いて果敢に攻めてもらいたいです。簡単なホールではありません」
絶対に入れはいけないバンカーがある! 17番(169Y、パー3)
17番は、日本一深いバンカーがあるということで話題です。
「その通りです。グリーン左のバンカーはとんでもなく深いので絶対に入れてはいけませんよね。無事にワンオンに成功しても、左右に広いグリーンで傾斜も強いでため、スネークラインになることが多い。ラインの読みが重要になりますね」(木村)
巨大グリーンを攻略したものが栄冠をつかむ。18番(390Y、パー4)
「このホールは真っすぐなホールですが2打目地点から打ち上げになっていて、グリーン面が見えません。ピンが手前に切られるか、奥に切られるかによって2番手くらい持つ番手が変わってくるほど大きいグリーン。セカンドで距離感を合わせることが大切ですね。グリーン面がうねっているので、距離だけでなく、落ちた後の転がりまで計算する必要があります」(木村)
今回の「ゴルフ5レディス」は、天候が悪かったせいで刈り込み作業ができなかったことから、ラフが通常より長くなっている。ただでさえ難コースなのに、ラフは長く、土曜日は雨の予報……。選手たちは苦しめられそう。キムトモ&キンクミコンビの健闘を祈りたい。