タイトリストが新ユーティリティ「818H1」と「818H2」を2017年9月30日に発売すると発表。前作にあたる「816H」からの大きな変化は2つ。1つは、同社のドライバー「917D」に搭載されている、重心位置を変えるシステム「シュアフィットテクノロジー」が採用されたこと。これによりドライバー同様、重心の位置を調整できるようになり、弾道のコントロールが可能になった。前モデル同様、ロフトの調整機能も付いているので、距離のギャップを埋めるのもお手のものになりそうだ。
そしてもう1つの変化は、「アクティブ リコイルチャンネル2.0」の搭載。前モデル「816」にも、「アクティブ リコイルチャンネル」が搭載されていたが、新モデルでは、溝が広くなったことで、より高いインパクト効率を実現した。
さらに高弾道で、ロングゲームに精度を「818H1」
……と、ここまでがメーカーからのプレスリリースに記された情報。実際の性能は打ってみなけりゃわからない、というわけで試打したプロゴルファー・中村修に話を聞いた。
「『818H1』はタイトリストのブランドイメージとは裏腹に“誰でも打てる”やさしいクラブ。上から見た感じだと、顔が大きくウッドの流れを汲む形状をしています。球が上がりやすく、ソールが広いのでダフりのミスも出にくい。それゆえ、打ち込んでいく必要がなく、ブレずに簡単に飛んでいきます。ロングアイアンが苦手でウッドが苦手な人でも、非常に心強い味方になってくれるクラブ。どんな人が使っても大丈夫なクラブと言えます」(中村、以下同)
では、小ぶりなヘッドの「818H2」のほうはどうだろう?
「こちらは818H1とは異なり、打ち手を選ぶクラブです。見た目がシャープ、小ぶりだから抜けもいいしラフからも打ちやす一方、打ちこなすにはある程度のパワーがほしいです。球が上がりにくいというわけではないが、見た目の印象がハードなので、ある程度ヘッドスピードがある人向けだと思います。ヘッドスピードが速すぎても球が上がりすぎることがないため、パワーヒッターがロングアイアンの代わりに入れると最高のパフォーマンスを発揮してくれるでしょう」
前モデルの流れを汲みつつ、さらに進化した「818H」は、「H1」と「H2」ではっきりと個性の分かれるクラブだった。ユーティリティにウッド的やさしさを求めるか、アイアン的シャープさを求めるか、その辺りの好みがモデル選びのキモになりそうだ。