“チョッパヤ”グリーンが参加者を苦しめた。関東Aブロック準決勝@鳴沢林間ゴルフ場
鳴沢林間ゴルフ場は富士山のふもとにある本格的なショートコース。標高1100mの高原に丘陵地の地形を上手く使ったレイアウトが特徴。グリーンは傾斜も強く本コース並の大きさのベントグリーン。標高による距離感と打ち上げ打ち下ろしのレイアウトも相まって、難易度の高いショートコースだ(17ホール/パー51)。気温31度と絶好のコンディションでスタートした。
ショートコースというと、グリーンがガサガサで重い……と思う人もいるかもしれないが、この日の鳴沢林間のグリーンはまさに“高速”。「下りのパットが“チョッパヤ”で打てなかったよ……」と熟練参加者も舌を巻くコンディションで、小技に自信ありの猛者たちを苦しめた。
そんな準決勝にふさわしいコンディションの中、ハーフターン時にスコア状況を確認する“ハーフターンチェック”では、4オーバーまでが18名と上位15名の枠は大混戦! 決勝進出へのカギは後半のスコア次第となりプレッシャーのかかる展開が繰り広げられた。
「ポスターの野村さん」登場! 関東Bブロック準決勝@三和テクニカルゴルフレンジ
三和テクニカルゴルフレンジは、木の枝による“空中のハザード”に加えアップダウンがゴルファーを待ち受ける、名前の通りの”テクニカル”な林間コース。100ヤード前後のホールが多いがグリーンも小さく距離感と方向性が求められる。まさに小技力のすべてが試される18ホールだ。
この日は、ショートコース選手権のポスターにも載っているゴルフバカイラストレーター・野村タケオさんが、7月のアコーディア・ガーデン志津にて行われた予選を突破し、3年連続の決勝進出を目指しスタート。
「練習ラウンドもして下見もバッチリだから、このコースは難しいけど頑張りますよ!」(野村タケオさん)
ハーフ終了時点でトップが2アンダー、2位に1アンダーが1人、イーブンパーに2人、3オーバーまでに14人とAブロック同様ハイレベルな戦いとなった準決勝。果たして15名の通過枠に野村さんは滑り込むことができたのか!?
成績表はこちら
というわけで、Aブロック、Bブロックそれぞれの結果がこちら。Aブロックは9オーバーまでの15人、Bブロックは8オーバーまでの16人が“全日本”の舞台へと駒を進めた。
残念! 野村タケオさん敗者復活戦が決定
野村タケオさんは11オーバーででカットラインに3打足りず、残念ながら準決勝敗退となってしまった。
「頑張りましたけどショットの調子が悪くてダメでした。ポスターにまで写っているんだから、このままでは終われませんよ。敗者復活戦にすべてをかけて全国決勝を目指します」(野村さん)
10月21日に大磯GCで開催される、定員40名で5名が決勝へと“復活”できる、敗者復活戦でのバウンスバックを誓っていた。
メダリストは関口豊範さん(鳴沢)と迫一行さん(三和)
鳴沢林間ゴルフ場は、3オーバーで3選手が並ぶ大混戦をマッチングスコアカード方式により制し、メダリスト(1位通過者)の栄冠を得たのは関口豊範さん。26・28のトータル54と前半・後半共に安定したスコアでホールアウト。
「前日から練習ラウンドに入ってラウンドし、打ち上げ打ち下ろしの距離感をつかんで挑めたのがよかった。昨年の決勝大会では思ったようなプレーができなかったので今年は必ずリベンジして優勝を狙います!」と決勝大会への意気込みを語ってくれた。
関東Bブロック準決勝を制したのはショートコース選手権では有名人の迫一行さん。トータル1オーバーで見事メダリストとなった。迫さんは第1回の全日本決勝を前半首位でターンするも後半崩れて7位と涙を飲んだ。前日雨の中、何周も練習ラウンドし三和テクニカルのグリーンを攻略したという。
「長いバーディパットが入ってくれた、決勝では2年連続で悔しい思いをしているので、今年こそは優勝目指して臨みます」と迫さん。OUT26・IN29・トータル55でホールアウト。
敗者復活戦は9月19日からエントリー開始!
中部大会と中四国大会を残すのみとなったになった2017年の「全日本ショートコース選手権」。原則として全国までの道のりが他の地方大会に比べて険しい関東ブロックの準決勝進出者優先で行われる敗者復活戦も実施される。9月19〜24日まで関東ブロック準決勝進出者の先行エントリーを行い、その後準決勝進出者以外のエントリーを受け付ける予定。
全日本決勝は10月28日。それに向け、ショートコース選手権がますます盛り上がってきた!