「生まれ変わったら安室奈美恵のバックダンサーをやりたい」(近藤)
来年9月での電撃引退を発表した安室奈美恵。彼女の大ファンを公言するのがツアー6勝の近藤共弘だ。安室と同じ77年生まれの40歳。
「生まれ変わったら? 安室ちゃんのバックダンサーやりたいなぁ。彼女のライブすごいんですよ。カッコよくて本当に大好き」と瞳を輝かせる。普段クールなイメージの近藤が破顔一笑、“安室ちゃん”の魅力を語りまくる。引退発表を受け“アムロス”が心配されるレベルだ。
なかには「なりたい」のではなく「ならなくてはならないのかな?」と苦悩した選手もいる。2014年の賞金王・小田孔明がその人。プロテストを受けたときかかった費用を姉に援助してもらったが、そのときの条件が厳しかった。
「姉が自衛隊員なんです。で、もし1回でプロテストに通らなかったら自衛隊に入りなさい、っていわれたんです。せっかくゴルフで頑張ってきて、これでダメだったら自衛隊かぁ、と思ったら本当に切実でした」(小田)
海外の選手たちはどうか? 先ごろ来日したトム・ワトソンの答えが面白い。「小さい頃からなりたかったのは外科医だけれど本音はアーノルド・パーマー(笑)だね」
アーニー・エルスは「弁護士」。ニック・プライスは「パイロット」。カリスマコーチのデビッド・レッドベターは「獣医」になりたかったのだとか。
女子プロではカリー・ウェブが「ポリスウーマン(婦警)」と答えている。さらにあのローラ・デービースの夢が「スチュワーデス(フライトアテンダント)」だったというから意外(失礼!)だ。
実は彼女には「セベ(バレステロス)と結婚したかった」という夢もあった。女子プロ界きっての飛ばし屋の中身は誰よりも乙女なのだ。
ゴルフ界は秋の宴たけなわ。「ソフトクリーム屋さんも良いかな」とチャーミングなセリフを放った、まだ優勝のない永野竜太郎にも頑張ってもらいたい。
写真/岡沢裕行