オフィス街のど真ん中! どうしてここにゴルフショップが?
丸の内といえば、ビジネスマンが忙しく行き交うオフィス街。街の色合いも、カラフルではななくモノクロのイメージ……だったのは過去の話。
キャロウェイアパレルが丸の内に出店したと聞いて取材に訪れててみてビックリ。実は丸の内エリアは近年再開発が進んでいて、街の印象は灰色どころかまるで海外の街並みのように洗練されており、そこにレストランや高級ブランドが軒を連ねる一大ショッピングエリアに様変わりしていた。
実際、キャロウェイアパレルが今回出店した「丸の内MYPLAZA」の店舗の目の前は高級ブランドのコム デ ギャルソン。同じフロアにはティファニーのショップも入っている。高級ブランドに肩を並べて、ゴルフアパレルブランドが堂々の出店。その狙いはどのあたりにあるのだろうか?
「キャロウェイアパレルのメインターゲットは40代のビジネスマン。ここで働いている方々の中には、『平日は丸の内で働いて、休日はゴルフ場にいる』というライフスタイルを持っている方も多くいるはずです。見ての通り、近年街そのものがファッショナブルなイメージになっていることもあることから、出店を決めました」
そう話すのはキャロウェイアパレル株式会社マーケティング部の吉野幸成さん。オフィス街とゴルフの路面店は一見、珍しい組み合わせに思えるが、たしかに休日のゴルファーは平日のビジネスパーソン。そう考えると、丸の内は“アリ”だ。
丸の内店はモノトーンを基調とした広尾店とはイメージが異なり、木目を基調としたゆったりした空間で、ゴルフショップっぽさを感じさせない作りとなっている。「あえて普通のアパレル店と似ているようにしています」と吉野さんが話す通り、かなりファッショナブルな印象。そして特徴的なのが、メンズとレディース、双方がほぼ五分五分の割合で陳列されている点だ。
「アイテム数は男女ほぼ半々。男性のほうが売り上げに占める割合は多いですが、他のブランドさんに比べれば、女性の比率が高いかもしれません。女性が買いに来るとなれば、男性も来られると思いますから、女性ゴルファーが“あのお店に行きたい!”という店舗づくりを心がけています」(吉野さん)
また、ウェアや小物だけでなく、オデッセイのパターフィッティングを受けられるのも嬉しいところ。店舗限定品などもあり、マニアックなファンにはたまらない。
キャロウェイアパレル株式会社は、株式会社 TSIホールディングスが展開していたキャロウェイアパレル事業とキャロウェイゴルフ株式会社が展開してたフットウェア、ヘッドウェア事業を統合した合弁会社として2016年に誕生したという経緯があるが、キャロウェイ“本体”も今回の路面店は力強くバックアップしているという格好だ。
ゆとりある店舗設計がされているため、スペースを利用して契約プロによるトークショーなども今後計画していきたいというキャロウェイアパレル丸の内路面店。仕事のついでだけでなく、休みの日にわざわざ行きたくなるような、そんなショップといえそうだ。